コミュニティマーケティングコンサルタント・NPO LunchTrip共同代表の松澤亜美です。
去年初夏に独立してから、2年目。
数値目標だけでみたら、売上げの1.5倍も、LunchTripクルーの増員も大幅に達成し、プライベートも達成。
でもそれだけではなくて、山あり谷ありだった。できていないところもたくさんあり、実感満足度が大事かなと思うので書いてみます。
Work 満足度70%
本当に素敵なクライアントさんに恵まれ、フリーランスだからと収入の心配すること一度もなく、経験的にも潤った。こんなに早くお仕事を選ばせていただく事になるとは思わなかった。
でも、コンサルも講座も基本アウトプット業。いつか限界が来ないようにインプットを大事にと考えていたが、春先に大きな挫折があった。特にコミュニティマーケの講座3期が1-2期に比べて十分に集まらなかった。集客失敗は人生初で大ショック。詳しくはオンラインサロンや講座生に話したけれど、恥ずかしくて当時は公表できず、とても辛かった。(とはいえ、この時講座生や友人達が全力でサポートしてくれた)
これは神様からの試練だと信じ、意識的なインプットを行うことに。コミュニティ経済の授業に出たり、海外の本や論文や研究者も見たり、今まで見なかった単発の講座にもどんどん出席したり。そして何より、自分の仕事をおこなうビジョンを決めた。フリーランスだと受注で何でもやると思われがちなので、自分が作りたい未来を決めた。
そうしたら、いいことが続いた。自分がやりたい仕事がどんどん寄ってきた。コミュニティマーケティングの米国カンファレンスCMXにも招待されて、ワークショップを主宰したり。日本のコミュニティを強化し、海外とも結びつけるfacebookの仕事に声をかけてもらったり。主宰講座の代わりにコミュニティに関して外部講演依頼がとても増えたり。
特にfbは、世界中でこのために採用されている素晴らしいCommunity Partnership team, 日本で一人ということで気が引き締まる。というか気が抜けない。もちろん。学ぶインプットもワールドクラス。自分の楽な方ではなくて、少しだけ背伸びしたい方向へ背伸びできる仕事はこんなにも学びが多いものかと実感した。
ただ、働き方には波があった。3月はクライアント数を増やしすぎ、9月は出張もあるのに講演も入れすぎてパンパンに。基本的には2割の余裕を残したいと言いながら、バランスをうまくとるのに苦労した。
とはいえ私は一般よりだいぶ自由に時間場所にとらわれずに働いてるので、ある程度仕事量をちゃんとこなしてこそ見えるものがあるという自覚がある。(30分で1億円、とかよく広告出てきて確かにすごいと思うけれど、仕事が好きなのでそういうのには憧れない)
パンパンになった時にもう無理だと思ってアシスタントを募集した。結果、超優秀な人たちから連絡をいただき、現在その一人と一緒に歩き出した。タスクをこなすだけではなくてアドバイスを逆にもらったりしている。今後、ゴールに対して伴走してくれる人が必要だと感じてたので、これで走ってみたい。
というわけで、挫折を経てのインプットは良かったものの、働き方のバランスの安定とアシスタントを含めた自分のチームづくりの部分に課題があり、まだまだ海外のインプットを全部生かせてないので、70%!
NPO LunchTrip 満足度60%
年始に、今年はクルーを増やし、クルーに任せることにすると決めた通り、全国に優秀なクルーが30名にまで増やした。クルーが活躍した各便やミーティングはもちろんだが、12月のアワード受賞は記憶に新しい。大阪も活発だった。
でも組織としては未だにベイビー状態、バックオフィスをほぼファウンダーが抱えて部分的に手伝ってもらってる状態なので、次の未来を作るためには結構やることが多い。それ以外にも問題が多いので、60%満足!
Travel・Business Trip 満足度100%
よくもまあこんないったなあ。私は旅はただの消費じゃなく、投資と位置付けてます。だから、出張じゃない時に「よくそんなお金使うね」と言われてもへっちゃら。旅を無理やり仕事を結びつけることもあまりしない(結果的に、なることはあるけれど!)。なるべく日常から離れて「一旦ゼロ」の状態になり、旅で新たな日常を作るようにしてる。国内外のバランスも良かったので、満足100%!
2月 沖縄
3月 鎌倉
4月 ミャンマー
5月 タイ、富士(キャンプフェス)
10月 米国Seattle, Portland(CMX招待)、 San Francisco(仕事)、日光
Private 満足度90%
今年のネガティブとしては後ろ指を指されることも多くなってきた(ような気がする)。正直、心が折れそうになることも。でも、仕事で目立てばそういうことが出てくるのは必須で、その分野に詳しくない人がわからないから後ろ指を指すことが多い、と友達に言われて元気が出た。そして、自分は同じことをしないようにしようと考えた。
ポジティブとしては、今年は今までと違って、とにかく拡大よりも「大事な人を大事にしたい」という考えが深まった。以前は平日夜も週3-4日イベントなどに呼ばれて顔を出し会話から吸収して楽しんだ時もあったが、既存の仕事でシンプルに時間がなくなったというのもある。
ともすればプライベートと仕事の境界線がなくなり、仕事10割になってしまいがちな性格なので、なるべくパートナー・家族・近い友人・大事な講座生との時間を大事にすることにした。その分、仕事になるかもしれないランチや、仕事関係の人との飲み会にはあまり出られなかった。小さいところでいうと[隣人オブ恵比寿]は外部向けには行わなかったし、講座生とのコミュニティラウンドテーブルもオープンには行わなかった。
常に人間関係を広げてきた今までに比べて、保守的かもしれない。年齢的なものもあるのかしら。でも、多分私はそれくらいでちょうどいい。元来外向的で、大人になってからも友人作りに困ったことがない。だから、今いる人を大事にするくらいの意識でちょうど良いはずだと思ってる。
これはコミュニティラウンドテーブルの記事でも書いたコミュニティ作り方の考え方にも近くて、指標を設定するのはとても大事だと思うがむやみにシェアばかりを求めたりするのではなくて、その思いや価値観を大事にしたいと思っている。
残りの10%は、もっと趣味のアートに本気で取り組めなかったから。旅先で見た風景の水彩が好きで、枚数は書いたけれど、あくまで仕事やLunchTrip・プライベートの人間関係が優先で、その隙間時間で集中しないまま描いてた(緊急連絡が来ればアート教室でもPCを開いて対応していた)。だから正直、他の生徒さんよりもずっと上達が遅い。2019年は、短時間でも良いから本気で取り組もう!
まとめ
というわけで、色々あったけれど、人間関係も仕事も、大事なものがわかってぎゅっとシンプルになった一年だった。もちろん全体的にまだまだ収縮ではなくて拡大志向でもいきたいんだけれども、自分が大事なものが今年時点で明確になったのは大きかった。
何より、2019年も生きて笑って迎えられることに感謝。
また年末年始も働いてくださっている人がいるからこうやってゆっくり過ごせています。本当にありがとう。
これを読んでくれたあなたにも、2019年とびきりの笑顔が訪れますように。