先日、国際交流基金で行われた、「日仏ワークショップ」に参加してきました。
いつもLunchTrip(主催する異文化交流イベント)でお世話になっている、
関西学院大学グローバル・ポリシー研究センター 客員研究員の間中さんよりお呼びいただきました。
トヨタがスポンサーにつき、フランスから大学院生17名を招待して、数週間企業訪問などしていたようです。
その一環として、日本側15名前後がフランス人学生に混じってワークショップに参加、という流れでした。
事前に、大テーマとして
「高齢社会のなか、若い世代のパワーや創意工夫を、どう社会の形成に反映させていくか」が伝えられておりましたが、
当日いってみると「電力問題」と「若者の政治不参加」がテーマでした。
そのあと、自己紹介→いつのまにかグループ内→全体で質問や発言、の流れ。
いつもLunchTripでワークショップを主催する側なので、
参加するというのはまた勉強になりますね^_^
改めて思ったんだけど、ワークショップって難しい。
一方的な講演だけじゃなくてこういう双方向のほうが今時だから、いろんな団体がワークショップを行うと思うけれど、
ただ「双方向」といっても、いろんなコミュニケ—ションの形が在ります。
それをきちんとデザインしてあげないと、
「双方向」と言う名の「手持ち無沙汰時間」だったり、
「思考が伴わない、ただのやりとりの時間」になってしまう。
今回、参加者として僭越ながら思ったのは
—事前にワークショップのテーマを知り、準備できたらもっといい議論が出来た
—質問するのはフランス人ばかりで、日本人は当てられた人が”説明する”パターン
ー今は何を話しあってほしいのかを、明確に伝える。
その時間が何の時間なのか不明だと、手持ち無沙汰になる。
(何でも話していい時間と言われれば、いろいろなトピックが出てくるが、
そうでないと「今って自由に話してていい時間だっけ・・?」みたいな迷いと居心地の悪さが少し生まれる)
—コミュニケーションを円滑にする為に名札は必要
—楽しく、うきうきする司会が重要
—質問が多く出るとオーガナイザー側は満足しがちだが、
実際の参加者としては、全員がそのトピックについてしっかり考えたり新しい発見がない限り、あまり満足度は高くない
ー何を学んでほしいか、落ち着くところが明確なワークショップと、参加者のアイディアが拡散するワークショップがある(もちろんそのmixも!)
教育学部時代からインタラクティブな授業を作るのが好きだった私は、
LunchTrip でもワークショップの作成、進行を6年やってきました。
難しい内容でも、設定は飛行機。司会はCA。
あくまで旅なのでPOPな場面を忘れずに。
ワークショップの発言を円滑にさせることに、勝手に自信をもってきていました。
*例えばLunchTripシリア便では、シリアからトルコに避難している学生とスカイプを繋げてなま声を聞き、そのあとワークショップでシリアに対してITを使って出来る事を考えました。
また、カンボジア便では、児童買春をなくす為に活動しているNPOかものはしプロジェクト代表村田さんに話を聞き、ワークショップでは工場の離職率低の為に何ができるかを考えました。
でも、改めて思った。
まだまだだなあ。
ワークショップの設定や、仕切りってほんと難しい。
改めて、ワークショップという言葉について調べていくと、
その解釈も一定ではないみたいですが、グループ相互作用の中で学び合う双方向な学びのことを指す事が多いようです。
青山学院のワークショップデザイナー講座を開く苅宿俊文教授によれば、
”ワークショップの本質は、知識の獲得が目的ではなく、自分たちで納得していく、自分たちで解をつくり出していくというところにあります。“
だから、参加社自体が学び合うような声がけや、仕組みづくりをするのがベストなんですね。
やっぱり受け手側になってみて、
このワークショップの設定ならどんな会話が生まれるだろうと予想しながら、
トライ&エラーしていくしかないかな。
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