こんにちは。コミュニティコンサルタント・トラベルコラムニスト・NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。今日はコミュニティマーケティングについて。
このブログでは旅のこと・コミュニティのこと・プライベートなど全て書いているので、その中でコミュニティ関連のことだけ切り出して発信する場を作ろうと思い、最近、facebook Page「あみラボ」を立ち上げました。
旅から帰ってもうすぐ２週間経つので、「勝手にコミュニティ」シリーズと名付け（ていうか今名付けました）、発信をどんどんしていこうと思います。
今回は先週話題になった「山田孝之のふんわりルームブラ」について。
参考記事はこちら。
簡単にいうと俳優の山田孝之さんがアンダーバストを測ってくれて、ルームブラの色も選んでくれるという施作。Twitterですごく話題になっていましたよね。
参加者の熱量がすごい
300人分のチケットのために、会場となる渋谷109には始発前から、 3000人並んだというからすごい。
その300人が皆「最高」と評する体験をしてる。測ってもらい、ルームブラのサイズと色を選んでもらう40秒をなんどもなんども反芻し、細かく描写している。私もアンダー測ってもらったような追体験をできるほどw、多くの人がつぶやいていた。
しかもこのmetoo旋風の中、「ただしイケメンに限る」を全面に押し出して、でも全くネガティブもなくものすごい反響だった。
もちろん参加者の多くが、まずは山田氏への感謝と感動を書いてるのだけれど、それだけではなく「神イベント！運営の皆様ほんと素晴らしい、ありがとうございます」というコメントも多く、会社へのブランディングにもつながっている。
参加していない私の中でさえ、この案件を受ける山田孝之と、そしてこの会社もの好感度も確実にアップしてる。
ターゲットのアラサー女性と芸能人の親和性は高い。イケメンだけれど面白くてシニカルという、絶妙な選定だと個人的には思いました。
ちなみに私はあまりTVを見ないのでメディア誘致をしていたのか知らないけれど、全部これをソーシャルで知った。もはや、ソーシャルの動画・テキスト・写真で一部始終知れる時代なのだ。
どうしたらこの熱量を続けられる？
拡散は素晴らしいけれど、正直なところあくまでも一過性だと思う。参加した300人は山田孝之への恩は忘れないだろうけれど、１年間会社名と商品名を覚えているかというとそうとは限らない。
じゃあ、どうしたらいいのか？？
私だったら、このハッシュタグで繋がった人たちに対しての次の施作を行う。またこのイベントが行って欲しいと思っている人たちが2700人いるはずで、それだけではなく全国でこれをやって欲しいと思っている人がいるはず。
問題はバズ（話題）になった後
よく講座の第１回で話すのですが、満員電車には「コミュニティができた」とは言えない。でも、あまちゃんに会うためになんども電車に乗る人達は、「コミュニティ」になっている。（ごめん、実は私あまちゃん見てなかったけど）
さとなおさんの必読書「ファンベース」でも詳しく語られている通り、情報が星の屑ほどほど多い時代、一過性の情報はあまり意味がない。その熱量をなんども刺激して、横のつながりを作ってコアなファンを探していけば、その先に繋がる。
この熱量の人たちをどう繋げれば、次に行動を起こせただろう？？
でも残念ながら、イベント終了後にはtweetの盛り上がりはストップ。
今回は一種の広告オフラインイベント。ここで取り込んだ人たちはもう有頂天。彼女たちをブランドのファンにして、なんどもリピートして買ってくれることになったら、これはコミュニティになる。
今だと、山田孝之のファンとそれが面白いと思った人が一時的に呟いただけ。話題を作った後の動きが問われる。
この後の動きがもう予定されているのかもしれませんが、ぜひこのユーザーの熱量を一過性で終わらせず、次につなげるような動きを勝手に期待してます。
ちなみに、それ以外に気になった当日の内容いくつか。
1.「ふんわりルームブラ」という商品の名前が少し覚えにくいこと。先ほどまで「ふわふわルームブラ」で検索してたからね私。商品の特徴を出した商品名を先につけたんだと思うけれど、もっと一度聞いたら忘れられない名前だったらもっと良かったのでは。
2. 「ふんわり」「ルームブラ」と、山田孝之があんまり関係ない。
この商品名が純粋想起されるようになるには、そこをくっつけちゃえばいいのになあと思いました。
3.hashタグがバラバラ。
待ち時間多いだろから、壁に貼るとかしたらいいのではないかな、と。
甘い考察なので色々ツッコミもあるかと思いますが、こうやって時間の限りコミュニティのケーススタディをどんどん発信していこうと思います。
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