滞在も長くなってきたので、今の所感じる私のシアトルの変化をまとめてみたいと思います。
一口にアメリカといっても、日本の25倍の面積、3倍の人口の国!都市毎に経験がまた微妙に違うところがあるとも思うので、お楽しみいただければと思います。
前段
- シアトルの地理と私
- シアトルの経済
本編
- コロナ影響
- BLM影響
後半(次の投稿)
- コロナ・BLMを受けての人の流れ
- 私が思う今後の予測
- 日本との違いで考えたこと
シアトルの地理と思い出
ワシントン州はアメリカの西北。西海岸の中で一番北です。
その中でもシアトルは西の方の港に面した街。
私は留学中の2006年に友人の実家に1週間泊まらせてもらった以来、2018年に夫の実家に初めてお邪魔した時にこの都市に来ました。2019年には2回、計2週間ほどきています。
夫の実家は都心から1時間くらい離れた郊外にあるのでそこに滞在したり、または夫がシティ内に一人暮らし用のマンションを保有していたのでそこに泊まったりしていました。
今回は、コロナ対策も兼ねて実家の離れに泊まったり、シティ内ではホテルやAirbnbに泊まったりしてます。今回が2ヶ月と滞在歴が一番長い。
シアトルの経済
この街は人口でいうと全米10位にも満たない都市なのですが、基本的にビジネスは好況。
日本でも知られるような大企業が多くあり、仕事の環境がいいんです。
まず昔からあるのはボーイング。航空関連の雄ですね。
そしてMicrosoft。この会社のビルゲイツ&ポールアレンという創業者二人の影響は、ものすごく大きい様子。例えばビルゲイツはビルゲイツ財団もシアトル内にありますし、至る所に「ポールアレンが持っている/持っていた土地」というのもあります。 アメフト NFの Seattle Seahawks 、そしてサッカーの Seattle Sounders soccer というチームの一部も持っていたというから地元スポーツにも大きく貢献してますよね。
そして、こちらAmazon、スタバ、コストコなどの本社があります。(ちなみにタリーズはもうアメリカでは倒産してます)
特にアマゾンは、コロナの中世界中で利用され、株価も爆上がり。本社の高給な社員さんがたくさんいるので、シティの経済自体は好調です。
また、それだけではなく、シリコンバレーの会社もシアトルに広いキャンパスを構えてます。シリコンバレー(サンフランシスコを含めたベイエリア)はとにかく土地の値段が高いので、飛行機で1時間ほど北にあるシアトルは、MicrosoftやAmazonの良いエンジニアも多くてちょうどいいんでしょう。
ご存知の通り、Amazon,Google,Facebookはこの不況下も絶好調。シアトルでキャンパス拡大の宣言してます。もちろんPinterestも、AdobeやTableauなども、日本と比べられないほどのサイズのオフィスががあります。
(これは昨年Amazon本社に行った時の様子)
日本人にとっては、任天堂の米国本社があること、イチローのいたMBAシアトルマリナーズがいることでも知られているかもしれません。
また、医療産業・バイオテクノロジーも大きく、裕福な都市と言えます。(グレイズアナトミーという人気の医療ドラマも舞台はシアトル!)
ワシントン州全体のお給料水準もとても高く、平均月収は約60万で、全米50州のうち7位。 NYやCAを超えてるのは意外です。
土地の値段が全米で2番目に上がっているというのも特徴だそう。
ちなみにうちの夫はITエンジニアだし、家族も医療系だし、なんだか親戚にもその二つの業界が多い。偶然理系家庭なのかなと思ってたけれど、マクロで見たらこういう人が多い土地なんだなーと今回気づきました。
コロナの影響
上記を見ると、なんだ、全部けっこうコロナ禍も大丈夫そうじゃないか、と思うんですが、ところがどっこい。
街にはホームレスがとても増えました。とてもショックです。
・Facebookオフィスの近くのすぐ近くで、去年私が好きだったDenny公園は、テントだらけになっていました。(アメリカのホームレスさんは、テントを張ります)。
・Capitol Hillという、ちょっとヒップスターなイケてる感じの街x高級な家のエリアがあるのですが、その公園にもたくさんのテントが立っていました。
というのもシティ内、本当に飲食店がバンバン閉まってます。高給取りとそうでない人の差がとにかく大きいアメリカの差を見て、胸が痛くなります。
すぐに治安が悪くなった、というところまではいかないと思いますが、レストランが閉まると夜の街の灯が減ります。歩くのも少しためらわれます。
BLM(Black Lives Matter)の影響
BLMのデモ行進は私も見ましたがとても平和的でした。事前にアラートがながれ、警察と一緒に歩いていました。私もBLM応援したいので一緒に入りたかったのですが、市民ではないので何かのことがあった時のためにやめました。
街には、6月のBLMの影響で、ほとんどのお店には窓ガラスが割られないように板張りがしてあります。
でもその板張りにアートがしてあったりすると、あまり暗い感じはしない。アートに見とれてしまいます。
そして自分たちを守るだけではなくて、本当に町中の家が、窓から「Black Lives Matter」(黒人の命も大切だ)という紙を掲げてます。綺麗にデコレーションしているところもあれば、ただただ広告の裏みたいな紙に書いて窓に貼ってあるところもたくさん。
前述のCapitol Hill というエリアには6月、BLMのデモ行進の中心地となり、それを警察が「どうぞ君達がお好きなところまでやって」と許しました。
でも、私たちもニュースで見たように、そこに便乗して火をつけたり窓ガラスを割って盗みをしたりする人がいます。そして、警察がいなければよりその人たちが多くなります。
結果、一時期そのエリアは一般の人が入るのも怖いエリアになってしまったそうです。
そのニュースを皆知ってるので、私たちが今月・来月そこのホテルに1週間滞在するというと、周りの人たちに「気をつけて」と何度も言われました。
正直結構普通でした。平和的で、レインボーの交差点があり、コーヒーを飲みながら若いカップルが歩く、前と同じ自由な雰囲気が流れてました。もちろん、前述の通り、店は板張り・しまってるところが多くてホームレスは増えてたけれど。。そこまでいうほどじゃなかった。
ただこの高級な人気エリアでもあったため、本当にこのBLMのニュースはUberの運転手も銀行員も家族も、会う人みんな話してます。それくらい街のブランドにはインパクトがあったのは事実のようです。
スターバックスロースタリーも板張り。その前には一人ホームレスの人が座っていました。
基本的にこのロースタリーがある場所って中目黒でもシアトルでもNYでも、ヒップで今どきでかっこいい場所。
だからなんかこの姿はショックだった。昨年、一昨年はもちろん人気スポットで、ものすご人がたくさんいました。
次の投稿では、
- コロナ・BLMを受けての人の流れ
- 私が思う今後の予測
- 日本との違いで考えたこと
を書きます。
それではまたね!