先週、テントにはいってはしゃいだり、森のなかでストレッチをしたり、日本一の景色と思われるコースで走ってリフレッシュしたAmiです。現在2000万人と毎年のびているインバウンド旅行者について、通訳案内士またトラベルブロガーであるわたしも気になるところで、このブログでも何度も書いています。(インバウンドというタグを作ってしまったほど。)
12月の沖縄、今回の富士と2度ご招致いただいてる星野リゾートの代表の星野佳路さんに、インバウンドについて生のお話を聞く機会がありました。
それは、 今年4月に行われた、新経済連盟の新経連サミット2016。いわゆる新経連でのセッションです。
私が聴講したのセッションは、[超観光立国(おもてなし立国)への道のり 〜日本の観光ポテンシャルを最大限に引き出すには?〜]でした。(リンクでセッションの動画丸ごと見れます。見るべきは29:05〜)
このセッション内で、あなたがもし観光長官として10億円の予算があったら、インバウンド観光客数のばすために、どう使う?という議題がありました。
パネリスト4名のうち3名が、「100億円、外国人に空港で30万個ポータブルwifiを貸す。」「Youtuber や instagrammerを呼んで発信してもらう」と答えました。ああ。正直にいって飲み会で私たちが出すような会話。。。ちょっとがっかり。。「日本のお寺の資料を翻訳本部に頼む」というのはまだよかったけれど、100億円もかからずにできるんじゃ。。
その際、星野さんだけは全然違うことを主張していました。「休日分散化」です。
「日本には既に20億円以上の観光業売上(金融と同じ!)があるのに、旅行業で黒字を出しているところはほとんどない。外国人インバウンドの旅行者を増やすといっても、日本の観光業の9割は日本人の国内旅行(下記グラフ青以外)。その日本人が旅行するのは年間100日のハイシーズンのみ。100日しかもうけない分、非正規雇用が増えるし、それ以外の265日はもうけられないので、そこがまず問題。」
「なので僕が提唱するのは休日分散化です。日本を5ブロックに分けて、GWやシルバーウィークを順番にとる。」「とはいっても沢山の障壁がある、一番反対している全銀業例えば銀行のシステムを立て直すことにお金がかかるなら、それに100億円を使いたい。」
ここで、思わずわたしも面白い・・・とつぶやいてしまったし、会場でも初めて拍手がでました。
I was invited to Hoshinoya Fuji in this July, but I had a chance to hear what CEO of Hoshinoya talks about how would he increase the number of inbound traveller(foreign traveller visiting Japan) if he was a top of Ministry of Traveling?
His answer was interesting. He would divides holidays . Japan has set so many national holidays. Not only Golden Week(May), Obon(Aug), Silver week(Sep), New years(Jan, obviously), there are so many national holidays. Thus, the travel industry has 100days of “high-season”, and rest 265days of “low-season”. Low season you can not earn money at all, so then they have to price high on high season.
It’s not ideal for both- hotels can not hire lots of full time, since they do not need many staff on low season. For the consumers, of course expensive price is not happy.
He says he would use the biggest budget to change bank system- Bank is the one who would go against with holiday division, he says.
確かに海外のオフィスでは、バラバラにみんながバケーションをとります。連絡がバラバラときます。夏の7-9月の間に、自由に2-3週間とれます。その分、ハッピーマンデーみたいな日は少なくて、日本の休日の多さにおどろきます。これは自主的に休みをとれない日本人にはあっている制度かもしれないけれど、その分出かけるとどこも混んでいて高い、という弊害も生んでるんです。
まさにインバウンドx混雑に関して、私自身苦い思い出があります。
[富士芝桜まつりにいってきた!Mt.Fuji and Shiba Sakura]で書きましたが、5月にアメリカの大事な友人一行の訪日時、わたしの休みにあわせてGWにあわせて一緒に富士芝桜にいこうとしたら、まさに悪夢でした。電車はGWで遅れ、乗っても車両に2時間ぎゅうぎゅうで立ちっぱなしにさせて、、一行を大変な思いをさせてしまった。10年前、留学生だった私を家族のように大事にしてくれた親友一行がせっかく私を訪ねて日本にきたのに、素敵な景色を見せたいがために物凄く疲れさせてしまった。河口湖への交通の便が悪いことは前回「グランピングごはんとジレンマ」で書きましたが、それにしてもこの混雑は酷かった。
このホームでたったまま1時間待ち。(このときはまだしらない)
本来ゆったりした車両にこの状態で2時間。。
最終的に富士山で喜んでくれてよかったけど、今思い出しても申し訳ない。
星野さんはこんなこともいいます。
「日本人若者の旅行消費は落ちています。若い人に旅行する習慣のある人は、結婚しても子供が出来ても巣立ってもその習慣があるという米国の調査結果がある。なのに、日本のJRも飛行機も美術館も映画館もシニア割引はあって若者割引はない。もし100億円あったら全国の旅行産業に若者割引させる予算にする。」
ニュースではいつも「インバウンド伸びている!」という言葉を聞きがちだし、外国人を多くみられるようになったのは確か。
ですが、実は日本は世界的にみたら、全然外国人観光客を集められていなくて、ほんとにまだまだ。
日本にくる訪日外国人を1億人、つまり今の2000万人の5倍にして、やっとフランスを追い抜くのです。しかもまだまだ夢物語。この成長曲線すごすぎる。
休日分散化は、学校とかいろんな問題はあると思いますが、日本人の働き方も変えるいい機会だと思います。休日のリフレッシュが仕事の生産性をあげるという証明がこれだけ出ている今、自分で申請してバケーションをとり、国民の休日に頼らない。そんな先に、更に日本の観光業が元気になり、インバウンドも盛り上がる、という未来が実現する!はずだよね♥
星のや富士
1日目「雨の森とマシュマロと。」「グランピングご飯とジレンマ」2日目「Glamping Morning 」も合わせてどうぞ。
This article contains the picture of Hoshinoya Fuji.
Please check other posts about Hoshinoya Fuji: “rain forest and mashmarrow” &”glamping dinner and dillema”, and “Glamping Morning “.