今度は、星野リゾートの大本命、「星のや 竹富島」に向かいました。
今回私も知ったのですが、星野リゾートには大きく3つのブランドがあるそうです。
- 「リゾナーレ」は、前回私がレポートした小浜島のように明るいリゾートで、どちらかというと家族向き。熱海や、八ヶ岳が有名。もともと古いリゾートを買い取って運営している。
- 今回の「星のや」は”現代を休む日”がテーマの、上質旅館。本家本物の軽井沢や、最近オープンしたばかりのグランピング風宿「星のや 富士」は、常に私のfacebookタイムラインにあがってきます。
- 「界」という温泉シリーズもあり、こちらは箱根など地方に13あるそうです。リノベーション宿。
到着して最初にまずいただいたのは、この「月桃」の羊羹とお茶。
沖縄のお庭にはどこでもある月桃を使ったお茶と羊羹、ほんっとーーに美味しかった!
カートでお部屋に案内されます。
お部屋に案内されて、ちょっと最初わけがわからなかった。
「こちらです。」
「え?!え?」 お部屋じゃなくて、1棟!!?!!?!!
しかも、なぜかゆうこちゃんと私一部屋ご準備いただいています。
いいの?いいのかな!?驚いて戸惑っている間にも、説明が始まります。
いいの?いいのかな!?驚いて戸惑っている間にも、説明が始まります。
「竹富の家にはドアがありません。
みな、この縁側から入るのです。人口たった300人の島ですから、みな家族も同然。
一応プライバシー保護の為に、窓の前にはヒンパンという石垣が立っています。」
「あ、この石垣も全て手でみんなで積んでいったんですよ。
なので、ぶつかるとくずれてしまいます。ただ風は通すので、台風のときには崩れません。暑い沖縄の、昔からの知恵ですね。」
中に入ってみます。木の香りがすごい。
この窓から、明かりがさんさんと降り注ぐ。
家の前方も後方も開くようになっていて、その真ん中にお風呂がある。
星のやの方の説明が続く。
「寝室は天井が低くなっています。ひとは眠る時、天井が低い方がよく眠れるといわれております。また、夜は灯りが暗いのも、星のやの特徴です」
寝室は低く、居間は天井を高く。
これが、人間として過ごし易い空間の使い方なんだそう。確かに!
これが、人間として過ごし易い空間の使い方なんだそう。確かに!
「お風呂は、よければ沖縄の風を感じながら入ってください。」
私は、中にハーブを入れて入りました。気持ちよかったー!!
朝もまたお湯を貼って浸かりました。
このように、星のや竹富島は、全て沖縄、特に竹富島の伝統どおり作られています。
「ホテル」でも「旅館」でもなく、「集落」とスタッフのみなさんが呼んでいるのは、竹富島の皆さんにも正式にいつか集落として認めてもらいたい、という思いがあるからだそうです。
それにしても星のやのテーマ「現代を休む日」というのはよく言い表したコピー。
私は旅行中、なるべく現地を楽しみたいので、あまり寝なくてもいいと思ってしまうのだけれど、この翌朝は雨だったせいか「あのお布団で2度寝したい」と思ってしまい、吸い込まれてしまいました。
でも、起きた時に全く罪悪感がなかった。
1時間だけだったけれど、毎日睡眠をつけてるSleep Cycleというアプリで、ここ最近で一番深い眠りを更新しました。
寝ること自体がこんなに贅沢になるのってなんだか新鮮。
ラグジュアリーという言葉はあまり合わないけれど、「現代を贅沢に休む」体験ができました。
途中で気づいたのは、全ての星のや竹富島スタッフの方の接客が、前日までいたリゾナーレ小浜島と違うことと。
小浜島の方は皆元気で生き生きしていて、お辞儀の後、両手で満面の笑みで手を振りますが、こちらの星のや竹富島は、お辞儀を深くした後、ゆっくりと皇妃のように片手で手を振るんです。
話すともゆっくり、ささやくなお声でお話してくれます。
周りもとっても静かだから、段々そのペースになっていくんです。
テレビもないから、本当にお互いの声のみ。一人の方は、自分の物音しかしません。
あるのは、沖縄の音楽がはいったCDだけ。
お客さまが現代、つまり忙しい時間を本気で休むことができるように、「ゆっくりする時間」が、いろんな角度からデザインされているんです。
次回は、そこで経験したスパ、素晴らしいお料理、そして島歩きの感動をお伝えします。