出張中、わたしは大事なお客様との会食の場で、その国の民族衣装を着たことが複数回あります。
現地に住む社員の奥様に見立てだいたもので、中国ではチャイナドレス、インドではサリーを着ました。
もちろんこんな事をする人は過去に居なかったようで、自分でいうのもなんだけれど大受け。その部署から事業企画に異動するときにもらう過去の偉業異業表彰状にも列記されていました。(他にも変な事たくさんしたけど笑)
お客様はすごく喜んでくれるのです。
日本人の上司からも概ね好評でした。
でも「ふざけていると捉えられかねない」との意見されたことが一度ありました。
勘違いされたくないのですが別に年配男性向けとかではありません。お客様が女性のときにも行いました。中国でもインドでも、女性社長は多いので。
でも日本だとチャイナドレスはホステスを連想させることがあり、もしそうとられたらまずい、という事だと思います。お客様は日本人ではないけどね。
日本でのチャイナドレスのほのめかす意味をよく知っているお客様なら、「相手を真剣に捉えていない」と思われるリスクもあったかもしれないし、中国でもそう見られる可能性も調べきれてない。当時はまぁ反対意見もそりゃあるよね、くらいにしか思っていませんでしたが、相手へのリサーチが甘かったから、その上司はヒヤヒヤしたんだと思います。
私が相手の民族衣装をきた本意は、会食で相手の料理を食べて「美味しい」というのと同じ意味を表すのと同じ。見た事もないものでも、興味を示し一緒に食べてみる。着た事のないものでも着てみる。食べてみて、着てみて変だったら辞めればいいんです。相手の文化を受け入れようと言う姿勢をみせ、それを試してみること。海外のお客様との付き合い始めは、この「興味を示すことと受け入れていること」を示す事が大切だと思っています。
それはあまりにも違う相手に対し、今後同じ方向性を歩いていきましょう、というメッセージになるから。
まぁ、単に民族衣装を着る事も好きなのは確か。
でも、着てみる事によって相手へのメッセージが伝わること、一体感がでることをもっとビジネスでも利用して良いのではないかと思います。対峙する交渉というよりは、関係構築や関係を深めるシーンに、もっと積極的に使えないかな。
そんなこともあり、LunchTripでは最近大使館に民族衣装を準備していただいてます。前回は全員分お願いしたのは、こんな背景があります。食べてみる、着てみる。日本の方も、現地の方もすごく目がきらきらして嬉しそうになるんです。
【外交の場合ー国際会議での民族衣装のメッセ–ジ】
少し違うけれど、、今日、おもしろい記事を発見したので添付しますね。
これは国連本部に勤める春氏が外交に置ける民族衣装のメッセージについて書いたものです。2007年の記事なので少し古いですが、次期関係なくいい記事なと思いました。
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国際会議の場でさまざまな民族衣装に出会うことは、さまざまな異文化が存在することをビジュアルに体感することであります。そして、その多様さがそれぞれ深いルーツを持っていることに気づき、たじろぐことでもあります。
アフマディネジャド大統領(イラン)やオバサンジョー大統領(ナイジェリア)がフォーラムに登場してくるとき、彼らは意気込みや信念を明確に伝えんとして装ってくるのです。
民族衣装でなされるスピーチはパンチがあり、なによりも視覚的に説得力がある。
そのファッションに託されたメッセージの意味と深さを読みとれるかどうか、それも外交における技術であり教養ということではないか、とわたくしは思うのです。
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(少々編集あり)