あなたのは周りに、ヴィーガンやベジタリアンの人はいますか?
私は通訳案内士のお仕事をたくさんしていた時や、FacebookやPinterest時代にたくさんベジタリアン・ヴィーガンの同僚・友達に出会いました。
(過去彼女たちが日本を旅した時にどのようにビーガンのお店を探していたかという記事はこちら)
ヒンドゥー教やイスラム教など宗教的な理由だけではなくて、牛や豚を食べることから生まれるCO2の多さで環境破壊を案じてベジタリアンになっている人が多い。
印象としては、高収入な人が多い。より社会に関する知識に触れることが多く、真剣に考えて社会のことを考えるからですね。
それでも、たまには子供の頃に慣れ親しんだハンバーガーやタコス、そしてベーコンが食べたい・・・
そんなことを考えたアメリカ人が作ったのが「fake meatフェイクミート」または「Alternative meatオルタナティヴミート(代替肉)」と呼ばれるカテゴリ。
他にも、「Plant-based meat植物由来の肉」なんて呼ばれ方もするようです。
たまたま買い物に行ったWhole foods Marketで購入
Whole foods marketは健康志向・オーガニック志向なスーパーです。Amazonの傘下です。夫の所有するマンションのすぐ隣にあり、良く来ています。
こんなにたくさんフェイクミートのコーナーがあることにびっくり!
全部試してみたかったけれど、この日は一人でランニングしに来ていたので、たくさん買えなくて残念だった
上にはフェアトレードのカゴバッグが置かれていました。
買って家で食べてみた!
まずは、Beyond meat(ビヨンドミート 直訳”肉を超えて”)を。以前上場して以来一番気になっていたブランドでした。ハンバーガーのパティ(お肉部分)2つで定価のの5.99ドルでした。普通より少し高いかな?
えんどう豆などを主原料として、ハンバーガー向けビーフパティやソーセージ、フライドチキンをはじめとする100%植物性のプラントベーストミート(フェイクミート)を開発しています。
原材料は?
箱の裏を見るとこんな感じ。
Water 水
– Pea Protein Isolate エンドウ豆タンパク質
– Expeller-Pressed Canola Oil キャノーラ油
– Refined Coconut Oil 精製ココナッツ油
の4つがあり、それ以外に2%以下の下記成分を添加しているとのこと。
– Cellulose from Bamboo 竹由来のセルロース
– Methylcellulose メチルセルロース
– Potato Starch 片栗粉(ジャガイモのデンプン)
– Natural Flavor 天然香料
– Maltodextrin マルトデキストリン
– Yeast Extract 酵母エキス
– Salt 塩
– Sunflower Oil ひまわり油
– Vegetable Glycerin 植物性グリセリン
– Dried Yeast 乾燥酵母
– Gum Arabic アラビアガム(乳化剤、安定剤)
– Citrus Extract (to protect quality) 柑橘類抽出物(安定剤)
– Ascorbic Acid (to maintain color) アスコルビン酸(着色剤)
– Beet Juice Extract (for color) ビーツジュース抽出物(着色剤)
– Acetic Acid 酢酸(=お酢成分)
– Succinic Acid コハク酸(うまみ成分、FDA認可の食品添加物)
– Modified Food Starch 加工デンプン
– Annatto (for color) アナトー(着色料、ベニノキの種子)
ご覧の通り、見た目は、本当にそのままお肉。なんと赤い肉汁はビーツだとか!
油でシンプルに焼いて、チーズをのっけてサラダと一緒に食べてみました。
プロテインが多い
また驚いたことに、ハンバーグには20gのタンパク質が含まれている。これって、普通のハンバーグよりも多いくらい!
私がお肉を食べる目的ははタンパク質を摂ることなので、その意味ではフェイクミートのほうがいいということになります。
味は?
味に関して私の感想は、「鶏肉または豆腐ハンバーグみたい」です。
噛みごたえや、ジューシーな肉汁というのはあまりないかな。
でもこれはこれで美味しい。あっさりしていて、食べやすいと思いました。日本人は特に豆腐ハンバーグって慣れてるので食べやすいのではないかな。
私は今回チーズを乗っけるだけでシンプルに食べてみたのですが、普通にバーベキューソースなどで味付けしたらわからないかもしれません。
ちなみに、チェダーチーズも植物性!これは、あまり本物と味が変わらなかった。
普通に溶けて美味しいです。ヴィーガンだと、動物性のチーズもNGになるってあまり意識したことがなかったけれど、植物性の
ベーコンも買いました。これは、正直味はイマイチでした。
アメリカ人はカリッと焼き上げたクリスピーなベーコンが好きなので、その食感には合っていましたが、
味はやっぱり違いすぎたかな。わざわざ自分ではこの時点ではもう一度買うことはないかな。
レストランでも手軽に代替肉を選べる
どんどん興味が出て、別日に一度外食した時、レストランでImpossible Meatという別ブランドのお肉をつかったタコサラダを食べました。
(私たちはコロナ怖かったのでアウトドアシーティングで外で食べましたが、寒いのも合ってほとんどの人が中で食べてたかな。Social Distancingはしてありました。)
味は本当の肉と全然気づかないくらい。おそらく、
このレストランはCheese Cake Factoryという有名なチェーン店なのですが、このように、たくさんのレストランやハンバーガー屋さんに提携先を持っていることでも有名なようです。
メニューには堂々と「これはImpossible Meatをつかっています」と買いてあるので、これで、ヴィーガンの友人と一緒にハンバーガー屋さんにもいけますね。
ただ結局、結局その週は本物の肉を食べてなかったので、私は肉が食べたくなってブラジリアンステーキも一緒に頼んでしまいました。
美味しかった!
バーガー店で買ってきて比較食べ
またさらに別日、バーガーキングで、普通のバーガーとインポッシブルバーガーを買ってきて包みを隠して食べ比べをした。
結果は、私はかろうじて当てて、夫は間違えたほど!それくらい、本物に近い。
私は見た目を吟味してほんの少しだけ粒の違いを見つけたが、普通のバーガーと言って差し出してもほとんどの人がわからないと思う。
まとめ:
アメリカでの広がり
- ビヨンドミートはじめ代替肉は別の食べ物として普通に美味しい。
- ヴィーガンでない人にとっては、肉の代替ではなくて、「タンパク質をとる」食べ物として食べるのが良さそう。
- ヴィーガンの人にとっての選択肢が増えるのは良いし、提携先が増えて今後も価格は下がり、一般化するかもしれない。
ということでこの分野の市場は広がっていくと思います。
日本での広がり
ただ、これが日本に入ってきて人気になるかというと、そこは複雑だとは思いました。
日本には精進料理がありそれがすでにヴィーガンに近い。お寺で食べなくても、おばあちゃんちで食べる健康的な料理はだいたい大豆からタンパク質を取れるからです。もともとある料理が見直される方が、近道だしすぐできることではあると思う。
ただ、実際に都会の比較的若い世代の食生活の中で、ヴィーガンの友人も一緒に食事ができたらやっぱりいいから、日本にも広がってほしいな。