私は今まで恵比寿の駅から徒歩2分という、ほんとに便利な場所に住んできました。
最高の時期を過ごしたので、それを話したい。
なぜ引っ越すか
人生と時代の変化を経て、都会の中心の狭い家にいることが、前よりは価値をなさなくなった。
1.人生のフェーズが変わった
朝ランニングして、友達と会って、デートして、趣味の絵を描いて、いろんな仕事やプライベートのパーティに顔だして、二次会して、みたいな予定を休日だったら1日4-5件も自然に入れていたのですがそれが不要になった。
結婚して子供ができたら、それを全てはできない。
少しだけ、離れても良いかなと思うようになりました。
2.時代が変わった
コロナでそもそも人が集まる場所に行けない。人と会う回数が限られる。
もともと独立してるので決まったオフィスに毎日かなきゃいけない理由がないけども、アクセスの良い場所にいる理由が減った。
3.部屋自体が単に狭い
普通にこれに尽きるわ。今の部屋小さすぎて、単純に赤ちゃんを迎えられる家ではない。笑
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なぜ最高だったか
ここで勝手になぜ恵比寿の小さい部屋がこれまでの私にとって最高だったかの軌跡を振り返ってみたいと思います。
引っ越しを迷っている人には
当時最高だったシェアハウス生活より上を行くには、恵比寿しかないと思った
この恵比寿の前に、私は駒沢大学にある大型シェアハウスの初期メンバーとしてそれはそれは楽しい生活していました。
当時新築のデザイナーズシェアハウスで、毎週数回、どこかのフロアで誕生日パーティが行われていた。キャンプやランニングを覚えたのもこの時期でした。
引っ越し時は壮大にパーティもしてもらい、これ以上楽しいシェア生活はないなともう未練はなく、これ以上楽しい土地は?と思った時に住みたいのが「恵比寿」っていう街だったんです。(当時のブログ:「10歳までに3回引越した、私の引越出会い・友情論」)
私が住んでいたのは恵比寿と代官山の間。これ以上ないほどにキラキラした街に、広さにしては価格を抑えたマンションを見つけました(オーナー物件ありがちね!)。
6畳一間で窓が暗い、とかは嫌だったので、全く豪華さはないけれど、日当たりも風通しも良い角部屋で、築8年経っていないこの家はラッキーでした。
もちろんサイズは1人暮らしサイズ、セミダブルの無印ベッドとUnicoのソファ、B-companyのテーブルで大体いっぱい。
ありがたいことに家具は友達からほとんど譲り受けたもの。チリに転勤の商社の友達から電子レンジと冷蔵庫、ザンビアへ行く友達からテレビ、そしてソファもアメリカに行く友達からもらったものです。見渡せば、買った家具ってほんとに限られるわ。
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アクセスが素晴らしかった
仕事上、これは大きな利点でした。機動力抜群。
東京23区ならどの駅だって大体30分くらいでいけるし、羽田まではタクシーなら30分で着くし。
引っ越し当時、Pinterest社員の時のオフィスは目黒川近く、そのあとAdidasやFacebookにお世話になり日比谷線ユーザーになっても、ほんとにどこへ行くにも近くて最高でした。
仕事上アクセスがいいというだけじゃなくて、フットワークをより軽くしてました。
例えば週4とか5とか、いろんな会社のパーティに呼ばれていってた。(当時のブログ:もう日本は「アジア最重要市場」ではない。外資系ITサービスに沢山触れた1週間)
ブロガーとして、コミュニティマネージャーとして。商品発表、新オフィスパーティ、会社の勉強会など色々声かけてもらった場所で興味が沸けば何処へでも行ってました。。
大体どこも近いから、本当に機動力が上がってたし、予定ハシゴもしょっちゅうしてました。
仕事が大変でも夜、二次会だけ顔出すなんてことも全然できます。家までタクシーも乗ったことない。だって大体歩いて帰れる距離だから。
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トレンドと美味しいご飯がいっぱい
恵比寿という街は、ご飯が好きなシングルアラサーにほんと最高です。
デートも遊びも大体恵比寿で事足りちゃいます。
みんな、この街に来たがってくれちゃうんです(おい、何様)。
話題のお肉料理?新たなフルーツサンドイッチ屋さん?うちから5分。話題のカフェ?歩いて10分だ。遠くても自転車で行けばすぐ。
もちろん、大型店に行く必要があるときは渋谷とか新宿とか出ることもあるけど、渋谷が遠いとかいって友人たちに「モロッコとかキューバとかすぐ行くくせに渋谷が遠い女」と言って笑われてました。
まあ、スーパーは少しイマイチかな。良い野菜やお肉を買おうとしたら、自由が丘ガーデンとか成城石井とか、ちょっと高い。駅前の成城石井夜混んでるし。
なので生活感よりも、ウキウキ感優先の街。
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恵比寿で出会う人たちが素晴らしい
この家に住みだして一週間後、私は今も毎日連絡をとる友達と出会います。
そこから、その友人たちといろんなご飯を食べに行き、「隣人オブ恵比寿」というご飯会も一時期は不定期に開いたりしてました。
またやりたいなあ!
エビ横みたいな場所は正直お上り感強くていかないけど(何様その2)、ふらっと散歩して新しいお店を見つけるのも楽しい。
フリーランスになってからは、起業・フリーランス友達といろんなカフェで仕事しました。それも楽しかった。
(当時のブログ:My Birthday Party! 隣人of恵比寿で、お祝いパーティしてもらったよ!)
隣人オブ恵比寿 の様子!懐かしいーコロナじゃ無理だー
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渋谷区が素晴らしい
渋谷区という行政も私にとって魅力的。
なんてったって、同性パートナーシップ条例を日本初で成立させた自治体です。
いろんなことに対して新たなチャレンジをしていこうという姿勢が感じられます。
LINEで行政の申請ができるのはほんと助かりました。区役所やコンビニさえ行かなくても、渋谷区のLINEの質問に答えて、LINEpayで支払えば、住民票や納税書など取り寄せられます。
これは多分渋谷区にLINE本社があるからと思うんだけれど、今後Yahooとも協業していくので楽しみですね。
コロナ禍の飲食店へのサポートなどもいち早く、地元店のテイクアウトやデリバリーに対する消費者支援もしていました。今年になってからは、Paypayでもともと30%オフキャンペーンやっててさらに渋谷区は20%オフとかすごいよね。
もちろん民間より動きが早いかという訳ではないけど、世の中に対応していこうという気概が感じられた。ちゃんと、区報読んでます。
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部屋に出入りする人たち
その愛する小さな部屋に、たくさんの人が訪れました。
恵比寿の友人とここで鍋をしたこともなんども。失恋した友人がいきなり訪れたり、いっしょにリアリティショーを見たり。
家が恵比寿という中心駅にあるというだけで、こうやって訪れてくれる人が多いんだなぁということもわかりました。
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同棲
2018年の9月からは、この狭い部屋で夫と同棲し始めました。
すぐに引っ越そうと思いつつ、年7回の海外出張に、さらに国内出張。
かつ夫も米国と日本の往復で、あっという間に翌年5月の入籍へ。
最初の妊娠もあり、9月の結婚式までは息つく暇もなく、その後私も夫もまた海外で滞在が長く、2020年の妊娠に入ってしまい体調劇悪、という風に続くわけです。
2020年の安定期には恵比寿または湘南エリアで不動産を買うことも考えましたが、結局死産をしてしまい一旦断念。そして米国の不動産を買うに至るというわけでした。
私も夫も便利な場所が結局好きなので、なんだかんだ駅2分は便利すぎて。
2020年は、沖縄やシアトルで長期滞在していたため、私は少なくとも年の半分くらいは住んではなかったので、家賃はもったいなかったですが拠点があってよかった。
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そして2021年。
より実家や病院にも近い、公園が少しだけ多い場所に今後は引っ越します。
この写真は、ガーデンプレイスでウェディングドレス撮影してもらった時。Photo Credit: @door1113
大好きな恵比寿よ、駅2分の小さな部屋よ、さようなら。
最後の1−2週間は本当にこのエリアと離れるのが寂しくてセンチメンタルでした。
新しい時代よ、エリアよ、こんにちは!
次の部屋にも、実はもう引っ越していて(妊娠9ヶ月の引っ越しは本当にオススメしませんw)
これからまた良い思い出がたくさんできますように。