最近ビジネス書をよく読んでいます。
こちらは、2013年8月に出たばかりの本。
日本実業出版社の方からいただきました。
日系企業出身で現在は15年のグローバル企業在籍を経てマネージャーになる方が、
日本人に対して「英語の次の学んでほしい世界標準の伝え方」を伝える本。
正直にいって、読んだ最初の印象は、「そんなに珍しい事は書いてないな」ということでした。
例えば
-会社の人間とプライベートでは関わらない。
-週末何をしたかは、聞かない。
-結論ファーストで話す。
-世界では「お客様は神様」は通じない。
など。社会人として、外資ではこうなんだよ、と何度も聞いて来た話です。
でもそこに具体的な事例の肉付けがあるから良いのだと思う。
また、メールでのコミュニケーションについて書いてある事も面白い。
ーとにかく簡潔に。 I need your view, thank you.はi need ur view, thxで充分。
*これは、昨日書いた「ブランド」の岩田さんとはだいぶ違う。
イワタサンは、
出来る人は基本動作を怠らないと書いていました。
電話もメールも、(簡潔にだとしても)しっかり失礼のないように書くということでした。
ー相手に考える時間を与える意味と、時差をクリアする意味で、電話ばかりに頼らない。
ーでも、メール深い議論はしない。安易に謝る事もしない。証拠に残るから。
会議についても、面白い発見がありました。
ー会議前に資料を読んでくる、とは「目を通してくる」ではない。初めて読むタイプの資料でもしっかり理解して議論できる状態まで調べ上げてくる事。
「資料を読むのは小説を読むのとは違う」という言葉が印象的。
例えば、
会議で発言するためのトレーニングとして、ツッコミ話法というのが紹介されています。
そういえば日系企業にしか所属した事のないわたしとしては、
毎週ある営業会議などで”内職”していたり寝ている先輩もいた風景を思い出すのですが、
外資でそれをやっては意味がないどころか評価が大幅に下がる。
間髪いれず声をあげていくしか生きる道はない。
でも、そんなにいきなりは声をあげられないから、反対の手をあげるのではなく同意でも質問でも小さいコメントから声をあげていくことが大切だという事です。
面白いコミュニケーション。
この本は後半になればなるほど具体的になって面白い。
「外資系会社は一種のサッカーリーグのようなもの。
そのルールを知っている人達の間で人材もぐるぐる回る」
そのようにある外資の役員の方がおっしゃっていたけれど、本書を読んで少しその意味やルールが分かった気がします。