バガンには、お昼過ぎに空港到着。暑い!空港を出てタクシーに乗るだけで汗が吹き出る。
5000チャット(500円)でタクシーに乗って10分。近いのにそんなにとるんかい!と思ったけど、規定らしい。SKY VIEW HOTELに着いたらとっても快適ないいホテルで感激。
部屋もものすごく広く、築3−4年というホテルは綺麗でスタッフも皆感じが良い。ベッドも快適で居心地が良くて、1-2日目のブログを書いていたらあっという間に5時になってしまいました。
E-BIKE & SUNSET
バガンの夕日を見逃してどうする!ということで、急いでEバイクを4000チャットで乗る。
エンジンの付け方や停止の仕方も知らない状態。
そして、私のことを知ってる人はわかると思いますが、絶対運転するな、と言われるタイプ。
フラフラして、「転けるなよー転けるなよー」とダチョウ倶楽部みたいに自分で唱えながら乗っていて、道の途中で止まってると、
「大丈夫ですか?」と現地の男性が話しかけてきました。
大丈夫だと答えると、「夕日を見にいくなら、観光地っぽくないいいところがある」という。
「えっと、何か売ろうとしてるのかな」と直感的に思ってしまい「チャージするの?」と聞いてしまった。
「いや、しないよ。いいところがあるから来たら」
と言われるので半信半疑でついていくと、確かにパゴダ(仏塔)に数人登っているところがある。
入ると、大仏が。全てのパゴダに仏塔があるそうだ。
こんなところから?と思うような入り口から登ると、
確かに・・・・夕日が美しい!!
夕日に感動した単純な私は、この人を信じてみることにした。
職業はアーティスト、だという。師匠と弟子6人で一軒家に住んでいるのだと。
アートを見せてと言ったら、夕陽から降りて、お土産物のアクリル絵の具で絵を見せてくれた。
ああ、お土産物屋さんのあれだ。ガイドをして、最後にこれ売ることで商売が成り立ってるのね。
価格はなんと35000チャット(3000円)。
2016年のミャンマー人の月給10000円だと何かで読んだので、月給の3分の1ということになる。
もちろんインフレではあろうけど、高い!けど、明日の夜の夕日まで全部いいところを見せてくれるというので、即答せずに一晩考えさせてと話した。
DINNER
夕飯は、ナイトマーケットがあるよと言われたんだけれど、見つからなくて。
E-bikeを暗いところ運転するのも怖いので、見つけた地元の人のお店に入った。
こんなドローカルなところ普通日本人女性来ないだろうなと思いつつ、チキンカレーとナスのお料理が普通に美味しかった。
これで2500チャット(200円)は安い、けどこれが普通だろうな。
むしろ月給1万円だとすると高いのかもしれない。
SUNRISE
翌朝は、アーティストの彼と約束した通り朝5時にホテルで待ち合わせる。
バイクを走らせ、6時には準備完了。おかげさまで、素晴らしい朝日を見れました。
そのあと、
ブーゲンビリアと写真を撮ったり
白いパゴダに行って鐘を打ったり
ワンチャンのいるパゴダに行ったり、(人懐っこくてめちゃ可愛いの)
ミャンマーの子供の朝食に立ち会ったり(ちょいシャイ、でも時々見せる笑顔が可愛い)
漆器づくりを見せてもらったりしました。
ものすごく暑かった。
食事奢るよ、といっても「No thanks」と言われるので、ホテルに帰って朝食を食べた。
ここのモヒンガー、美味しかったなあ。
それにしても、朝日や夕日の中、Eバイクで走るのは本当に気持ち良い。
「旅してる!!!」という感じ。
風をきる満足感、自分で動いている満足感。旅の醍醐味!
タクシーで回る手も勿論あるけれど、Eバイクを私はお勧めします。1日経った4ドル程度だしね!
1日目夕陽→2日目朝日→ホテルで食事→また観光→2時−4時 暑すぎるので一度ホテルで休憩→夕陽ととにかく動き回った。
パゴダを10も回って。一つひとつ入って、いろんなことを話したのですが、印象的だったのはロヒンギャ問題について聞いたこと。
「アウンサンスーチーは反対してるよね。あなたはどう思う?」と聞いたら、「好きではない」とのこと。
また、他に印象的なのは、「綺麗な景色を見せてくれてありがとう。いつか、日本に来てね」といったら、悲しそうに笑って、「無理だよ、経済的に」と言われたこと。
今は絵の先生のところに6人で住んでいるらしい。観光客にこれを売るという方法しかきっとない、と思ってるんじゃないかなあ。
また、英単語色々知ってるのに、一つもスペルアウトできないことも驚いた。ミャンマー人の発音は結構独特で、FをPと発音するので聞き取れない。FATHERという単語でさえ、スペルを知らないようであった。たぶん、耳で英語を覚えてるので、スペルができない・・・のかしら。
2日目の夕日を見終わった帰り際、私は絵を買った。
これ、といったら「それは先生の絵」といってたけれど、気に入った色合いのものにした。ごめんよ。でも好きなもの買いたいもん。
2日目の夜夕日を待っている間、例えばインスタを使って有名になれるかもしれない。ハッシュタグの使い方や、検索の仕方などを教えてみた。もしかしたら有名になって、本当日本に来れるかもしれない、と力説した。今の売り先は、別に観光客だけじゃないかもしれないじゃない、と。
最後、彼は「君のことを絶対に忘れません」と訛りのある英語でいった。ありがとう、またきねてね、と。その顔は、私がそんなにもうきっと来ないことを悟っている顔でもあった。
私は、「仏様に君がアーティストとして成功することを祈ったから、成功して日本に来てね」といった。
なんか、ちょっと切ない。はたから見たら、ただのお土産物を売りたい男の子と、それにミャンマーの大金を払ってガイドしてもらったアラサー女性の別れ。でも、なんだろう、女のひとり旅っぽいでしょ笑。なんだか東南アジアの昼ドラでも見てる気分だった。もちろん、ここに書いた以上のことは、何もないんだけれど笑。
で、最後は握手をして、別れた。
きっともう会えないだろうけれど。インスタを使いこなして、大成してくれ、若者よ。
ミャンマーにいる間に、他にも本当にこういう「無償で助けるよ」精神の何人も出会った。いちいち感動する。これはこの人だけじゃなくて、国民全体がまだ観光擦れしていないというか、人に対して誠実だ。
ちなみに、なんでここで彼、と呼び続けてるかというと、実はまだ読み方がわからないからなんだけれど。笑
1日目の夕日の後に、「なーんだお土産売ろうとしてるわけね、じゃあいいや」としなくてよかった。おかげで、ミャンマー人の考え方や生活にたくさん触れることができた。
私もまた、日本で困っている観光客がいたら、助けよう。
そう思って、バガンの夕日を後にしました。
HOTEL IN BAGAN
BAGANで泊まったホテルはSKY VIEW HOTEL. すっごくよかった。
部屋は広く、屋上で食べる朝ごはんも美味しく、冷房も聞いてるしお湯も出て、スタッフも優しい。さらに、レイトチェックアウトさせてくれたし、築3年でとにかく綺麗。ちょっとだけ部屋のwifiが弱いときがあったけれど、それ以外は完璧だった。