旅仲間の友人と話してて、彼女からこんな一言が出てきました。
”我ら一番良い時期に行きまくったよね😂ブロガーブームの恩恵を受けまくった気がする笑”
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バックパッカーが、急に豪華な旅をするトラベルブロガーになった
私はもともと普通の会社員で、土日を一週間の休みと合わせて10日間、年2海外旅行するのが大好きでした。
それが急に2012年ごろから、ブロガーとしてほんとに世界中色々なところに連れて行っていただいて、しかも身にあまるほどの待遇を受けてきました。
四つ星、五ッ星ホテルは当たり前、各国のミシュランスターの有名シェフとお話をさせてもらいました。
例えば
- ペルーでは16世紀からある宮殿ホテルに泊まらせてもらって、マチュピチュに一等列車で行き、スターシェフに直接取材。
- マレーシアでは航空会社(AirAsia)の裏側と、ド派手なパーティに参加させてもらう
- エジプトではナイル川ツアーに載せていただき、観光局の大臣とお話する
- スイスでは美術館を巡りながら5年を回りました
- ノルウェーでは現地のサーモンや魚食について学校や幼稚園や家庭やミシュランスタ
これらは目立つ国だけで、それ以外にも海外だけでも、韓国・台湾・イタリア・オーストリア・ハワイ、国内でも星のや沖縄など、ブロガーだからとプレゼントされた旅行は多くあります。
バックパッカーだった私からしたら、同じ国でも全く違う世界が見えるほど。驚く内容が多かった。
今自分で全部経費も出すようになって高級ホテル、航空代、飲食など、普通に一回100万円以上かかる旅を、年に何度もさせていただいてたわけです。わー怖いもの知らず。
企業でのPinterestやFacebookの出張もそれはそれでとても豪華で学びが多いものしたが、
観光業界が渾身の思いを見せてくれ各国を現地でプレゼンしてくれるその勢いは、企業の出張とはまた違う凄みがありました。
1日中朝から3食ミシュランみたいで、毎日5つ星ホテルを移動なんてのもよくあるので、ある意味過酷。
しかも、結局高級なところよりも、垣間見れた人々の日常の生活や、触れた感情などが印象に残ってたりする。そっちがの方が、作られた高級感から溢れ出る本物だからだ。
(Peru ガストンアクリオの店で、セビーチェ。ああ美味しかった・・)
(⬆︎ノルウェイは本当に毎晩豪華な食事会が開催された。)
(⏫ペルーの高原で出会った羊飼いの女性たち。なかなか車が通り抜けられなかったけれど、素敵な時間が流れていた)
なぜ無名の私ができたか
で、やっと主題。なんでそのような好待遇の旅ブロガー案件をしょっちゅう頼まれたか分析すると、
- 旅ブログを書く人がまだあまりいなかったから
- 英語を話すから
なのです。
そして、+「自分からやりたいと意思を示した」こと、「旅が好きで、普段から自腹で行きまくってた」ことも大いに関係すると思います。
場合により +αで、LunchTripというコミュニティを始めていたから と言う理由もあったかもしれません。
ただ、、でそんな人ゴマンといそうだ、と思いませんか? 私は思います。
ライバルがいない時期にいち早く始め、やり続ける
私はとってもラッキーだったのです。
ただ早くにそれをやっていたから→ライバルが少なかったから、よく選ばれたのです。
早くにそれをやっていたというだけで、仲間が得られて、どんどん話が回ってくる好循環でした。(そして旅の親友もできました)
正直、私のブログの写真のクオリティや、文章のクオリティが、高すぎる!!というわけではなかったと思います。
でも当時まだ元読者モデルがちょろっとした日記みたいなブログを書いてるのが主流だったので(急な辛口ごめんw)、
美人で売ってる訳でもないので、旅して考えたことを少しばかり真面目に文章を書き、英語で現地で通訳と交渉ができ、ついでに新聞や雑誌にコラムを持っているだけですぐに目立つことができたのだと、今は思う。
(⬆️Egypt)
始めた時期がもし遅かったら、全く違う経験になってた
私はその後、ブロガーとコミュニティの経験を生かし、コミュニティマネージャーとして企業で働き、そして独立して働くようになりました。
トラベルブロガー活動としての活動は続けているものの、以前よりも優先度は下がりました。
そのあと去年結婚し、妊娠を繰り返し(失敗もして)、「書くことを期待される旅」の頻度は激減しました。
その代わり、若い頃より経済的に余裕が出て、自腹で世界中行って滞在できるようになりました。
私の人生が変化している間に、業界も変わりました。
主にブロガーというよりも、インスタグラムやYoutuberの方が重宝されます。そしてもう、私はそれらを主な仕事としては行なってしてません。
今は時代が変わり、直接観光局や大使館と直接やり取りするというよりは、そう行ったところもたくさんのインフルエンサーに投稿してもらいたいので、仲介会社が入ることが多いかと思います。
正直、今の時代上記のようなマレーシアやノルウェーやペルーで同じ待遇を受けるためには、今の時代ならば、数十万・数百万フォロワー単位のインフルエンサーでないといけないんじゃないかなと思う。ライバルが増えるってそういうこと。
何よりこのコロナで、旅行業界は大打撃を受けているので、以前のような大盤振る舞いは、減ることも予想されます。
Haters gonna hate(やっかみ言う人はどうせ言う), so do what you like and BUILT TRUST (だから好きなことやって信頼を築け)
そういえば最初ブログを初めて数ヶ月は、誰が読んでいるんだろう??と思うこともあったのですが、自分が好きでやっていたのでそのまま続けました。「書くって儲からないのに、ましてやブログって」と良く言われました。
大学では英語を使ったボランティアやバイトなどをして勉強しましたが「英語なんて、通訳があればいいしPCで一発で翻訳できるじゃん」とこの時代でもなんども言われました。
LunchTripも、「儲からないのになんでそんなに頑張るの、異文化理解は社会のためとか行って自分の生活資金になってないじゃん」
まあ、なんどもなんども言われました。
でも、ほんと、そうやって諭してくれた人は、誰もこんな世界中旅してない。払ってもらっても、自腹でも。
大事なのは、小さい信頼を積み続けること。
もちろん、ブログを読んだ人には薄っぺらい情報だけじゃなくて「何かを持ち帰ってもらう」というのはLunchTripでもブログでもずっと意識してきました。
でも、私のブログには有難いことに読者がいて、読んで実際旅をしてくれる人がいたし、皆で作っているLunchTripは(12年経った今でも)一度もキャンセルせずに旅のファンを集客してきました。
何より早く始めていたこと+長く続けていたことで、信頼を得てきました。
当時のがむしゃらな私から、その活動じゃお金稼げないし時間ない、と思ってる人(と、今の私)へ
あなたがその活動が好きならば、別に生活に支障がない範囲で続けられるならば、ぜひその「好き」は大事にして続けてください。
ヨガだって20年前は変なスピリチュアルな怪しい動きだったけれど今はもう一般的だし。旅ブロガーだって「何それ?」という感じだったのです。
興味があれば、稼がなくてもとにかくやれ!!!
20代後半の、がむしゃらだった自分から、30代の今の自分へ。自戒を込めての長いメッセージでした。
ノルウェイ
スリランカ:シーギリヤロック