久しぶりに、本を読んで泣いた。
それも、何度も読んだことのある本。
10月は忙しかった。
2週間の海外出張のあと、自分が主催でスピーチもするイベントが二本、講演が一本、ラジオが二本。
それに比べ、11月は5ヶ月ぶりに海外出張のない月。
ゆっくりしていいと思うと同時に、目標を見落としてしまった気がした。
いや、正確に言えば仕事での目標はハッキリしてるんだけど、それ以外わからなくなった。
今のままでいいのかな?
いや良くない、前に進みたいと思う気持ちと、今のままが心地よく動きたくない気持ち。
そんなとき、私は余計自分がモヤモヤするあの文章を読んでいた。
知らなくてもいいあのことが書いてある。
前よりも客観視できるようになったけど、やっぱり不安になる。
なのに、どんどん読みたくなる。
だからなのか、本屋でこの本を目にした時には、迷いなくレジへ直行した。
この本を読むのは、二年に一回くらい。
全部女性が主役の短編集。
あなたの、人生の中で一番印象に残るプレゼントはなんですか?その問いに丁寧に答えるように、
全てのストーリーで、女性が人生のなかで受け取るプレゼントがいろいろな形で書かれてる。
全てのストーリーで、女性が人生のなかで受け取るプレゼントがいろいろな形で書かれてる。
時系列に、
生まれた時に親から受け取るプレゼント、子供の時、中学生、初めての一人暮らし、大学生のときの彼氏、友達の結婚式、結婚3年目の夫との旅行、ママになってから、娘の結婚、自分がおばあちゃんになってから。などなど12編。面白いのは、私がこの本を初めて読んだ時から何年も経って、12の物語の中、自分と同年代の主人公が変わっていくこと。
生まれた時に親から受け取るプレゼント、子供の時、中学生、初めての一人暮らし、大学生のときの彼氏、友達の結婚式、結婚3年目の夫との旅行、ママになってから、娘の結婚、自分がおばあちゃんになってから。などなど12編。面白いのは、私がこの本を初めて読んだ時から何年も経って、12の物語の中、自分と同年代の主人公が変わっていくこと。
出てくる主人公たちと登場人物のキャラクターはもうわかっていて、なんだかもう自分の友達のように感じる。
次にどうなるかの展開は知ってるはずなのに、ハラハラし、はっとし、笑い、ついにはホロホロ涙した。自分でも予想してなかったくらい、泣いてしまった。
次にどうなるかの展開は知ってるはずなのに、ハラハラし、はっとし、笑い、ついにはホロホロ涙した。自分でも予想してなかったくらい、泣いてしまった。
それは、ここに出てくる情景を、私自身この数年で経験してきたから。
高校時代からの親友の結婚式での、女子特有のワイワイ加減。実家から出るときの親の心配。恋人との温泉旅行でいく小さいお寺。
全く同じというわけじゃない、でも、まるでこの本は私のそれぞれの体験を知ってたかのように、鮮やかに文字と記憶の中の絵が蘇った。
人は体験したことのあることをイメージしていく。いい小説は、何度読んでも、その時に自分が体験してきた情景と結びつけて考えられる。
高価なプレゼントは嬉しい。
でも、それに伴う一瞬一瞬の感情の揺れが、本当のプレゼントなのかもしれない。
この本と出逢えたこと自体がわたしにはラッキーだった。
ちなみに私は、この本をいつも誰かにあげる。(だから手元にない)
その時に一番プレゼントしたい大事な大事な友達へ。
あの娘へあげたいと、もう決めている。