コミュニティコンサルタントの松澤亜美です。
過去2社グローバル会社にフルタイムで勤め、今は複数社のコミュニティマネージャー・コンサルタントとして働いています。
その一環でFacebook社のCommunity Leadership Circlesというプログラムを通し、世界中でコミュニティを育成しています。
世界中にチームメイトがいて、1月中旬はこのオフサイトで本社のあるCaliforniaへ行ってきました。
160人に1人の日本人
今回のオフサイトでは、日々仕事でやり取りする30-40名のチームを超えてもっと大きな160人という組織のオフサイトにも参加した。
ここでも同じく、わたしは日本人1人だった。
自分しか日本人がおらず世界中の人が集まる場所になると、それぞれが国を代表する気概がなぜか勝手に生まれる。また、自国のイメージを客観的に見る良いきっかけになる。
シャイでおとなしい、は日本人のテンプレ?
ワークショップでのこと。
「簡単に自己紹介した後、お互いのことを短く表現してください」と言われた。
その場で初めてあったワークショップパートナーは南アフリカで育ち、学生時代はアメリカ、今はドバイ勤務と言う男性だった。だからアフリカ・中東・アメリカと三大陸の目を持ってる人だった。
彼は私のことを「少しシャイで落ち着いていて、でもとてもオープンに自分のことを話す人」という表現をした。
驚いた。わたしは日本で「大人しい」とか「シャイ」と言われることがまずない。でも、ここでは私の外見と話し方話す内容は恥ずかしがり屋に少し見えるんだというのがすごく発見だった。
確かに、日本人は声・抑揚・身振り手振りが小さいし、心のほんの少しの揺れを表す形容詞が多い。だから、こんなわたしでも、やはり私の振る舞えばその三大陸標準よりも少しシャイだったと言うことになる。
不思議で珍しい国、というイメージ
珍しい、不可思議な国と言うイメージも相当あるみたい。ご飯中によく、「日本で変なサービスとか私たちにないものを教えて」と言うかなり雑な依頼をされた。
例えば、過去に私は真面目に文化の違いの実例として顔のサイズの話をしたら大ウケだった。
顔が小さいほど羨ましがられると言う話をしたら、みんな爆笑だった。アジア人からしたら、「え?顔が小さいほうがスタイルいいに決まってるじゃん?」と思うよね。私もそう思ってた。でもこれ、私たち特有の文化みたいよ。
それ以来、会うたびにあの顔の話してして、と世界中のチームメンバーに言われる。
また、別の時は「自動販売機で変なもの売ってるんでしょ?」「満員電車はやっぱり痴漢がいるの?」「なんでラブホテルがあるの」と聞かれた。
外人カフェや猫カフェ、筋肉カフェの話をしたら凄く面白がってた。
テクノロジーが進んでいるのに伝統的なイメージもあって、でもやっぱりまだミステリアスな点が多いのだと思う。
ビジネスしたい・住みたいわけではないけど、遊びに行きたい国
そんな変わってて進んでいる国だから、みんな出張として遊びには来たがる。
真剣にビジネスを考えた時、景気、市場の縮小、保守性などから、投資優先対象になるには結構難しいなと思うことも多い。(でも、クオリティが高いものの先行市場としては最適だと思うんだけどな)
以前恵比寿で道に迷った外国人数人を助けたら、「日本は大好きで何回も来てるんだ。でも駐在で上海か東京か選ぶ時に、上海にしちゃった。経済伸びないからあまり結果が出にくいのに長時間労働って辛いからね。まあ中国も空汚いけど、早く仕事終わらせて上海から東京まで週末遊びに来てるよ」と言われた。
質に拘る国
サンフランシスコでLyft(ウーバーの競合)の運転手さんと話してて、私は日本に住んでるんだよと言ったら「おお日本人!本当に、質に拘るいい国だよねえ」と話していた。
前回書いたように日本人は自分で責任を持ってやり遂げようという思いが強いのも、質が高いことに関係する気がする。
「変わった国」ブランディングでいいのか話
日本が変わった国と言うラベルをつけられるのは、私もどうかと思っている。でもまだ今は、覚えてもらっているだけいいよね、と思ってる。ラベルがあるってことは、印象が何もない国ではないってことだ。10年前は香港と日本間違えられたこともあるんだよ(でも皆さんも地球の裏側の国生言われても覚えられなくて、間違えたりするでしょ)。
その時に強い印象が既にあれば間違えられる可能性が減るんですよ。だから正しいことって言うのを求めるんじゃなくてわかりやすくブランディングをするっていうのは必要だなと思います。
変わってるからって外モノ扱いはされない
サンフランシスコでは誰もが私のことを住人だと思って話しかけて来たのが印象的だった。スーツケースを持っていようとだよ。確かにアジア人口は4割を超えるという。
でも、日本でスーツケースを持っている外国人に、「東京のどこに住んでるの?」と話しかける日本人は少ないと思う。
どの国の文化を背負っていようとも、その人を隣人として捉えられるところに、「ダイバーシティ」という点ではアメリカの方が少し先に感じた。
私は日本に暮らす日本人だから、日本のことを話されると、自分のことのように気にしてしまうけれど、きっとこれらの話も、海外に住んだらここまで気にしなくなるんだと思う。きっと九州から出て来た東京の人が、九州の話は全部真受けする、みたいな感じかなあと。
おまけ
宿泊したW Hotel San Francisco.
なぜか日本テーマだった。全部屋がそうなのかわからないけれど・・・
Booking.com でとったら結構お得だったよん
(いつもは700ドルとかするけれど、220ドルだった!)