最近、人前で講義・講演する機会が多い。多いと1週間に3回以上、登壇OR講義している。
まず先週月曜、自分主催のコミュニティマーケティング講座がキックオフ。
先週金曜企業内セミナー。これだけ少人数だとみなさん集中して聞いてくださりますが、
先週水曜、観光庁のお仕事で高校生に旅の楽しさを話す講演。これくらい大人数だと集中力が切れて当たり前ですよね。(もちろん、みんなすごく真面目に聞いてくれましたが!)
カジュアルに、人の気持ちに近づきながら話すこと自体は割と得意なのですが、言葉の使い方がまだ稚拙であり、バリエーションも多くない。モノマネも下手だし、演劇も下手な上、2012年ネパールの誇りで潰れた喉は今も治らず、ガラガラ声。。
歌手のような表現はできなくてもいいけれど、伝えたいことを伝えるために、表現力を高めて、自分の言葉が相手にストレスなく入るようにしたい。
内容がコミュニティマーケティングでも、旅の楽しさでも、アラサー女性の生き方だとしても、表現力があればもっと相手に伝わるはず。そう思っていました。
そうしたらひょんなことに、水彩を描きに通っている中目黒のアトリエ絵楽に落語の楽輔師匠がひょんなことに現れた。生徒さんのお友達とのことで、アトリエに1杯飲みに来てくださったんです。
そこで見た師匠の芸がすごすぎて、早速落語に行ってみることに。
周りは自分の親以上の年齢の人ばかりでした。
最初の1時間は弟子何組か、そしてマジシャンが現れ、
満を辞して師匠が登場。
ほんとね、もう。一人で話してるとは思えない。
「奉公にでている子供が久しぶりに帰ってくる時の父と母の焦りと喜び」を演じてくれたのですが、そこには父役・母役・子役の3人を完璧に演じ分けてるんだよね。
例えば、子供が戸を引いて少し家を離れる瞬間も、それを見送る父の顔の表情だけ見ていれば、どんどん遠くに歩いていく子供の姿がまるで見えるよう。こちらの想像力を、掻き立てるんです。
それは、声の調子やスピード、表情のちょっとした違い、いろんなものを少しだけ大げさに演じ分けているから。わたしの登壇の場合は、ここまで「演じ分ける」必要はないかもしれないけれど、1秒たりとも見逃せない、集中せざるを得ない。そんな話し方から学ぶものは大きい。お客さんには少し大げさにジェスチャーや表情をつけて、伝えた方が伝わりやすいんだなと学びました。
終了後は、アトリエの友人の計らいで、お弟子さんと師匠の懇親会にも特別参加させていただきました。アトリエの友人が師匠の似顔絵をお渡ししたら、とても喜んでました。
12月から優秀なアシスタントさん3名に頼み出して、自分の苦手なことに永遠に時間を使わなくてもよくなったので、こうやってインプットの時間を取っています。
まがいなりにも人前に立ってお金をいただく限り、きちんと内容が伝わるように表現力を高めるのは必須。今後も、表現の「本物」たちからいろいろ吸収したいな。