こんにちは。コミュニティコンサルタント 兼 トラベルコラムニスト 兼 NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。今日はコミュニティマーケティングについて。
特にオンラインのインフルエンサーの話です。
昨日、インスタグラムがついに日本でもショッピング機能を公開しましたね。マーケティング関連の人々が次々とシェアしていました。
去年からアメリカでは一部のビジネスアカウントに公開していたので、コミュニティ講座で「近々日本でも購買が始まるようになるね」という話をしていたので、やっとという感じではあります。
次に起こることで簡単に予測できることを書いてみましょう。
インスタの購買機能、ビジネスアカウントならどこでも可能に
まずは数が限られたパートナー企業(Zozotown, Baycrewsなど)にその機能が追加されました。この後は「審査を満たしたビジネスアカウントだけ」としていますが、今後インフルエンサーを含めてビジネスアカウントを持っていればほとんどが販売などができるようになる可能性があります。
インスタグラマーが使った時に実際どれくらい買ったか(エンゲージメント率が)がわかる。
企業はインフルエンサーに物を渡して書いてもらうだけではなく、彼女たちのアカウントから売ってもらうことも可能になる・・かもしれません。
そうすると、フォロワーが多いだけで実際に売れないインフルエンサーがピンチになる。多くのインフルエンサーがフォロワー・いいねを購入してるのは、もう闇ではなく明るみに出てる周知の事実です。ですがここでもう「このインフルエンサーは実際に売れる」「この子はフォロワーが多い割に売れない」というのが数字で出てしまうことになります。
企業側の変化
今まではそれ以外にKPIがなかったから、とにかくフォロワー数が多い人、として選んでいた企業も、闇雲にフォロワー数だけで選ばず、エンゲージメント数で選ぶことになるでしょう。
インフルエンサー側の変化
自分からファンの熱量をどれだけあげられるか、自分のコミュニティを作れるかが勝負になりそう。去年から言われてることではありますが、マイクロインフルエンサーで、より自分のフォロワーと結びつきが強い人が、重宝されていくと思います。
また、フォロワー数というKPIが無くなることはおそらくありません。というのも、エンゲージ数や購買数や売上高は他からは可視化されないので、外から見た
ライブ動画上での購買が可能になる
→ライブ動画で売れる人の価値が上がる。
メルカリチャネルやライブショップと言ったライブ動画が盛んになって来ています。特に若い層には、コミュニケーションがあり、コミュニティに対して真摯に答えるインフルエンサーへの信頼度が高い。youtubeでいいところも悪いところも話せるような人がこのインスタライブ動画で販売を始めたら、かなり強い気がします。
インフルエンサーにとって
写真加工が得意なインスタグラマーよりも、トークが得意なyoutuberたちが強くなる?直接的に販売するにはいい機会になりそうです。
他のライブコマース会社にとって
まだまだライブコマース自体が珍しいから、むしろインスタライブがコマースを始めるのは業界を盛り上げる意味で歓迎かも。ルカリチャネルやLiveShop, Shoproom、それぞれインフルエンサーを育てて来ているので、インスタグラムに流れないようにしてますね。
他のECも、ライブコマースが身近に
インスタがライブコマースを行うことによりそれに触れる人が増え、ファッションだけではなく、他の多くの産業でもライブコマースがどんどん行われていくようになるんだろうな
とつらつら書いておりましたが。
インスタグラムのページを見ていたら、もうこんないろんな国でショッピング機能がスタートしていて、日本は最後に掲載されています。その昔日本はアジアで一番重要なマーケットで一番にこういうのが搭載されたんですが、とほほだな。
写真は関係ないけれど先日の長野より。良い時間でした