こんにちは。コミュニティコンサルタント・トラベルコラムニスト・NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。今日はプライベートの話と、コミュニティについて。
先週末、痴呆が始まった祖母に会いに行きました。
信州は美しい田植えの季節です。いろんなことを考えさせられたので、次の週末が来る前に急いで書いてみます。
Last weekend I saw my grandmother, who is now senile dementia . This is her village.
実は痴呆が発症してから会うのは初めて。
父からラインで状況は聞いていたので、会う前には名前も存在も忘れられてるのではないか、と怖かった。緊張して、不安だった。
でも私たち兄弟の名前を覚えてくれていた。よかった。
そして、ご機嫌だった。よかった。
It was my first time to see her with the syndrome. She was happy and she remembered me and my brother. She was happy to see us.
(兄弟で祖母とはなす。柔らかい時間になってよかった)
元々背の低いおばあちゃんは、私が腰を屈めるよりも小さくなっていた。
She was even smaller than me bending my knees.
人は細かいことはどうせ忘れる
痴呆とは、2分前に話したことを忘れてしまうのですね。そして、同じことを繰り返す。
でも、それさっき聞いたよといったら怒るんじゃなくて笑ってくれるからまだ助かる。
おかげで、祖母の人生のハイライトを凝縮して聞かせてもらった気がします。
学生の時からリーダー気質で、運動が得意だったこと。
おじいちゃんへの尊敬。
自分の子供たちを誇りに思うこと。
孫たちへの愛情。
考えさせられた。人間、結局残るのって、小さい事象に対する記憶なんじゃなくて、存在に対しての感情なんだろうなと思った。
She forgets things she talked after 2min, and repeats the same. But she laughs about it, which is better than getting angry about it .
She told us the highlight of her life of 83yrs. She was good at valley ball, she was a leader at school, respected her husband, and loved children including my dad. And she loved grand children.
It made me think that we all forget the small facts in the future- Still we would remember the affection towards human being.
できないことが増えて行くということ
また、夜は兄弟で一大決心して祖母の台所を大掃除・片付け。
ここ最近、結構汚れがすごかった。もともと綺麗にしていただけに、衝撃だった。
痴呆が始まると、物を捨てる判断力も弱まり、本人も気づかぬうちに掃除や片付けができなくなるようだ。
田舎はキッチンが広いね。食器棚から無駄な箱やタッパーが100個以上でてきた。笑
こういった食器棚が4つもある。食器が多いだけではなく、重箱は8個、お盆は11枚、鍋は6つ、やかんも6つ。さすがにまだそれらを捨てるところまでは手をつけられなかった。
小さい時は、一つ歳をとるとできることがどんどん増えていく。でもある年齢を過ぎると、できたはずのことができなくなって行くようだ。きっと今30代の私は、これから「できなくなること」の方が増えて行く。自分のはまだよくとも、自分の親ができない事が増えていくのを認めるのは辛いだろうな、と父を見て思った。
2週間に1度東京からきている父には、疲れない程度に外部サービスに委託してほしい。介護疲れの鬱が増えているから。
When we get old, we can do less than the youth. Me and my brother cleaned up her kitchen, which used to be tidy and clean.
コミュニティの存在
救いなのは、祖母を見守る地域コミュニティが暖かいことだ。
今、祖母を見てくれてるのは、父の昔の同級生の介護施設。そして、たまに帰宅した時も、地域の方が見守ってくれているからどうにかなってる。
父の小学校時代の一つ上の人が勤める会社が、祖母の車を預かってくれたらしい。「さすがにもう運転させるのが危ない」と車を取り上げた時には、事情が理解できない祖母は、その会社に何度も電話をしたと。40年以上祖母の「足」だった車がなくなるのだから、執着心が生まれても仕方ない。
その社長さんも、普通ならなんども電話がかかってきて迷惑だろうところを、嫌な顔せず笑って受けてくれたというから、ありがたい。
また、祖母は、老人会にも、運動していた仲間もいた。彼らの存在が、祖母の心の支えになっているのはいうまでもない。今でも明日は「ゲートボールに行く」といってるのだから。
Her local community was warm and helpful. This was not just helpful, but motivates my grandmother to be healthy and happy.
(施設から祖母ん家に着いたら、ちょうど夕日が美しかった。 Sunset at her village. )
実は、結構みんな経験していた
私はこの1週間、この経験をいろんな人に話した。
思った以上に、共感を得られることに多いことに驚いた。壮絶な経験してる人も多かった。痴呆に限らず、田舎に住む祖母や父母を心配していた。みんな、こういうことはリア充なソーシャルにも書きづらいものね。
人口ピラミッドが三角形の日本では、今後もどんどん介護にかかわる人が増えて行くだろう。
今回、久しぶりにあった私は祖母と2日とも楽しい時間を過ごせたけれど、きっとそれだけではない。
介護って今まで他人事だったれど、もうそんなことも言ってられないね。目を逸らさずに、自分ごととして捉えてみよう。そして、コミュニティづくりが得意といってるからには、何ができるのかも考えてみたい。
I talked about this experience and thoughts throughout this weeks. It turned out that many people have similar experiences-nursing their elder family. You barely see this kind of contents social channel, where visual contents are easy to share.
This country is getting old. Really old as you can not imagine! Meaning, more and more people are going to look after their elder family.
In my case I spent fun times with my grandma, but I know that’s not always how it goes. Now nursing family became “my issue” from “somebody’s issue”. I will slowly learn about it , and think what I can do as community builder.
夕日がとっても素敵だったので、翌朝も4時半に起きて朝日まで見ちゃった。Sunrise 4:30am
コミュニティに関してのコンサルティング、講演、研修、執筆などお仕事のご依頼はこちらからどうぞ。
旅仲間が欲しい、旅を身近にしたい、ランチを食べながら旅したい? → NPO LunchTrip ウェブサイトへどうぞ。
自分の名前でハッピーに生きたい? 旅しながら生活したい?松澤亜美の生き方が知りたい? → オンラインサロンへどうぞ。