ポルトのはなし、続きます。
世界一美しいと言われる駅のひとつ、サンベント(San bento)駅。
16世紀からポルトガルで愛されている、「アズレージョ」という装飾絵タイルを使って、ポルトガルの歴史を表すいわれる絵が描かれています。
実際にはこれは1910年代に描き直したそうなんだけれど、このアズレージョ美しすぎて息をのむよ。
それから、世界一美しい本屋Livraria Lelloにもいってきた。
1906年につくられたというこの本屋は、TIMEやCNNで世界一美しい本屋として報道されて有名になりました。
ネオゴシックとアールデコが混ざった装飾や、ステンドグラスは必見。
LELLO(レロ)さん兄弟が1906年に作った本屋には、12000冊の本がぎっしりと並べられています。
今では世界中から、本の購買ではなく観光を目的としたお客さんが増えすぎたのか、入場に4ユーロとられます。オンラインでも、すぐ横のお店でも!
エッグタルトとコーヒーが2ユーロで住む国といえば、それがどれだけ高いか伝わるかも。
でも実際に本を買えば、チケット代の4ユーロとの差額を払えばいいとのこと。
スマート!本も売れるわ、そりゃ。
椅子も多いし、ステンドグラスも楽しめるし、何より細かい彫刻が施された階段、天井のなかで本を読むということ自体がよかったので、結果わたしは行ってよかった。
英語でもらった簡単なパンフには、本を売るだけでなく、読む人たちの社交の場だったとある。学者や作家のコミュニティをもっていたということ!
CDやさんがなくなり、本屋がなくなり、物質的な物を買う場所がどんどん減っている世の中だけれど、こういう特別感のある場所、そしてコミュニティを持つ場所というのは、人の記憶にくっつくから、なくならないと思いました。
コミュニティをもち、かつ彫刻で美しさを持っているこの本屋、お勧め^^