入籍して1ヶ月ぶりのブログになりますが、みなさまお元気でしょうか?
私は、この1ヶ月いろんなことがありました。書きたくても、本当に書けなかった。
端的にいうとタイトルの通りで、妊娠してそして先週末流産しました。自分の中でまだ気持ちを消化できていない部分もあります。でも、ちゃんと学びもありました。
今回は旅でもコミュニティでもないんですが、気持ちをそのままをこのブログに書き出してみます。(乱文長文失礼します)
サプライズハッピーな妊娠
私たちは将来的に妊娠をもちろん望んでいたけれど、30代だし時間が掛かるのだろうと思っていました。だからまさかこんなに早く来てくれるとは全く思っていなかったので(妊活的なことは全くせず)、本当にサプライズでした。
発見した初日は母にだけ電話し、涙を流してくれました(夫は海外出張中)。その夜は既にある仕事・VISA・引っ越し・結婚式の上に妊娠ってどうしたらいいんだろうとか、「お寿司を食べられなくなる」とか「旅行に行けなくなるのか」とか、などとネガティブなことを一瞬考えたりもしましたが、不思議なもので、翌日には「私にはお腹に赤ちゃんがいる、産むんだ」と覚悟が決まるんです。
帰国して伝えた夫の驚いて喜んだ顔も、多分一生忘れません。(驚きすぎると人間は声が本当に出なくなって開いた口がふさがらなくなるってこと知りましたw)
病院で存在を確認し、つわりを経験し、心拍を確認し、本当にお腹の中に生物がいることをどんどん強く実感していきます。
喜びと同時に大きな不安の毎日。私の一挙一動がこの子に悪い影響を与えるのかと思うと、毎日ドキドキしました。
うちは夫は予想通りものすごく協力的で、多忙な中、私の食事・運動マネージをしてくれました。具体的には、食材の買い出しは彼の仕事(私はスーパーの匂いがなぜかダメになってしまった)。外食した時に食べられるもの食べられないものを全部調べてリストにし、その場でも「このチーズは・・・OK!」と判断してくれました。有難いことに、私たちは入籍のお祝いとして外食に連れて行っていただくことも多かったので、彼が横にいてくれるのが食いしん坊な私にはとても助かりました。(じゃないと食べてしまいそうになるくらい美味しいものばかりだったw)
そして、体力が1/3くらいになり、まあ全く普段の自分じゃなくなる。たった1時間の散歩で泥のように疲れたり、普通に仕事してるだけの日も、運動会3日徹夜したかな?くらい疲れるんですよね。体が辛すぎて起きてられなくて、家から働いてミーティングの間はベッドにいたりしました。夕方5時に寝てたことも。病気じゃないのに!
家族や近い友人や、一緒にお仕事をするクライアントさんや運営するNPOLunchTripの仲間にはお伝えしてきました。特に父は、「おじいちゃんになる」と本当に嬉しそうでした。入籍だけでも毎日のように喜びラインが来ていたので、天にも昇る気持ち、にしてしまったんだと思います。
あと、ホルモンが活発になるというのも本当。さらに涙腺が弱くなりました。ニュースでみる山ちゃんの結婚やカリタスの小学生の殺人、フラガールやコウノドリなど、喜・哀・感動に弱く、すぐ泣いてました。
流産
そんな日々が続いてたのですが、なぜか6月後半の10日くらい、体調がものすごく良くて。良すぎて心配と思ったけれど、前回2回目のクリニックでも元気な心拍を見せてくれてたので、きっと今回もそんな感じなのだろうと思い何も心配せず検診に二人で行きました。特に出血も、腹痛もなかったので。
病院でエコーを見た瞬間に、「あれ?」と先生が言いました。心拍がない。そしてサイズが前回と変わっていない。子宮の大きさはテニスボールほどになっているのに、赤ちゃんの成長が止まってる。
夫に今回もエコーの動画を撮ってもらうつもりだったのに、そのエコーが動いてない。信じられない気持ちでいっぱいでした。私は人生で一度も大きな病気をしたことないのに。嘘に違いない、という気持ち。
でも診察室を出て説明する先生の話を聞くとやはり本当だそうで、これがいわゆる繫留流産。これから赤ちゃんが胎盤を剥がれて体から出ようとする。その時に生理痛を越す痛みがくるそうです。その前にに掻き出す手術をするのがお勧め、と言われました。9週なので、ある程度の大きさになっており、出てくるとき痛いのだそうです。
ついていけない気持ち
やっぱり、怖いです。
・また妊娠できるかわからない。(まあ今回準備なくできたので問題はないかと思いますが、それでも心配になります。)
・手術が怖い。いつ起こるのかわからない。人生初の手術。
・痛みが怖い。手術前にも後にもくるかもしれない痛み。生理痛が半日から1日動けなくなるほど重い私としては、本当に恐怖です。
そして、罪悪感があります。やっぱり、私の中に1ヶ月は存在して、元気な心拍が見えた赤ちゃん。顔も見えないのに愛しい気持ちになっていて、来年以降の予定には全て「家族3人」を当てはめてました。自分を責めても本当に仕方ないと思うけれど、お母さんたちが責める気持ちがわかりました。
一旦は、出産予定日も決まり、来年以降は「子供がいるもの」として計画していたものも、次々に崩れさります。いちいち、「ああ、居ないんだった。」と思うのが辛い。
学び
でも、この1ヶ月赤ちゃんが教えてくれたことは、計り知れないんです。
- まずは月並みな言葉だけれども、命のいうのは本当に奇跡だということ。
- 20代は6人に1人(15%)、30代は5人に1人は流産と考えたほうがいいそうです。
- 流産は16週(妊娠4ヶ月)までに起こる。
- そして その原因のうち7割は染色体。3割はそれ以外
- お産は一人一人全然違う。子供が生まれてくるのって毎回ほんとに命がけ。
*ちなみに今回も、これで2回目3回目も妊娠しても育たないとなったら母体や行動を調べよう、でも今はただ染色体の理由が多いから、たまたまだから心配しても仕方ないよ、と先生に言われました。
このデータを知って、「今こうやって私たちが生まれているのも、奇跡なのかもしれない」と思いました。クラスは30人いたとして、それ以外に6人は、生まれてくるはずだった命があったということですよね。自分がそうなる可能性も大いにあった。
いつもの恵比寿の街をノソノソと歩きながら、「ここにいるお姉さんもお兄さんもおじさんもおばさんも、あの子供も、みんなお腹の中からオギャーって出てきたんだな。すごいな」とか考えてました。
何目線(笑)。でも、本当にすごいんだよ。
だから、会う人には毎回伝えることにしています。「産まれてくれて、健康でいてくれて、ありがとう」って。みんな照れるのか笑うけれど、本気でそう思うんだよ。
2. 今回の妊娠で気づいたことは、子供のいない人、特に男性は本当に妊娠・流産について知らない人が多い。それは当然、耳に入る機会がとても少ないから。
まずは自分自身、妊娠初期の体がここまで効かなくなる、しかも翌日の体調の予想ができないとは思わなかった。
特に、まだ子供がいない男性にとっては、耳に入る機会がない。それは、みんな妊娠安定期になってから人に伝えるし、ゲーゲー家で吐いてる姿は絶対に見えないし、ましてや流産が起きたことなんて近い女性同士の友人にしか言わないからです。具体的な内容なんて、もっと言わない。
弟も、男友達も、夫も、妊娠中食べてはいけないものがあることをまず知りませんでした。流産の可能性と共に、とても驚いてました。ちなみに私はもう30代半ばなので、周りにも不妊流産の友人がいるのもたくさん知ってました。でも、全然妊娠初期の辛さとか、出産は奇跡、とか知らなかった。
まあ男性は生理痛さえも知らないのに、いきなり悪阻のつらさや流産の可能性を聞いても、意味わからない。
この上記2つの発見が、今私がブログを書く原動力になりました。
この国は赤ちゃんを増やそうと政策ではいうけれど、実際に何が大変で何が良いのか、妊娠するって、流産するって、出産するってどんな感じなのか、経験者が話さないと変わらないなと。まずは実例で知る人が増えることが大事なんじゃないか、って。
「出産て奇跡」「妊娠初期の辛さ」「流産の可能性の高さ」いろんな要素があるけれど、まずは体験談を読んでもらえたらいいなと思いました。
流産を知った週末の過ごし方
その週末はじっとベッドで泣いていることもできたけれど、土曜の朝たっぷり3時間泣いた後は予定通り。この時はすごく体力があったし、悲しい時こそ新たな情報を入れて楽しく過ごしたいと思った。
絵を描いて(いただいたお花と一緒に並べて)
アトリエでバースデーパーティをしてもらって、
翌日は夫婦で髪を切り
お気に入りのタイ料理を食べ(超美味しい中目黒のクルン・サイラム)
アラジンを見てきました。(感動!ドキドキしました。語れそう)
パーティに来てくれた友人たちにも、正直に何があったか、言うことができました。
妊娠中は安定期まで人に言ってはいけないと思ってたけれど、逆に流産となると開き直り人に伝えることができました。わたしの周りには、流産でひどいことを言うような人はいないって、信用してることが自分でもわかって、よかった。
(私の場合は、触れないでいる方が辛いというタイプですが、ここは人に寄ると思います。)
そして本気で思うのは、赤ちゃん、とっても短い間だったけれど、私のお腹に来てくれてありがとう!
いつかまた、落ち着いて本人のタイミングがいい時に、元気に現れてくれるんじゃないか、て期待してる。
今、私の部屋には、結婚・誕生日を祝っていただいた花束がたくさんある。花瓶がなくなるほどに。
勝手に、「赤ちゃん来てくれてありがとうの花束」だと思ってる。
(CLC東京の皆さん、アトリエの皆さん、ありがとうございます!)
次は、流産告知されてから1週間後、実際の「流れて出てくるまで」とそこからの体の変化を書こうと思います(現在進行中)。
お楽しみに!