こんにちは。コミュニティコンサルタント 兼 トラベルコラムニスト 兼 NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。今日はTV局のビジネス・マーケティングについて。
最近びっくりしたのが、テレビ局の新規事業の人の言葉。
新規事業ってつまり番組のオンライン化担当してるらしいんだけれど、こうおっしゃってただよね。
「衰退とか言われてるけれど、結局テレビって第一メディアなんですよね。」
「僕たちもこういう渋谷の小さいIT会社が集まってるところに来てみないと」
まるで下界にでも降りて来たと言わんばかりのその言い方に、私は少しカチンと来ていた。
そういうのが10分くらい続いたので、一言言ったの。
「あの。第一メディアなのですか?ネットは能動的に検索したり少なくてもフォローしてるから、そっちの方がメインで、テレビはその背景で流れてるだけでは」
その人はこう言い放ったの。
「あ、いや僕たちは音が出るんで。広告主にも本当それがいいって言われるんですよ。ネットは画面も小さいし」
これは・・・もう何もいうのやめた。
広告主っていうのはおそらく電博通していて、そこはもちろん持ち上げるに決まってるやん!!
しかも、何で自分たちがそんなに偉いのか!?
確か去年か一昨年も、飲み会であった人も同じような事言っていた。その時一緒にいた友達がクラウドファンディングのコミュニティの強さ、そこから社会が動いていくことに感動した話をしていた。何百人、何千人がお金を出して一つの物事が動く。すごい!!
そこに対して、テレビ局の方(別の人、偶然同じ会社)が「まあ、俺らは一瞬で数千万とかいう数字が取れるから、そこには感動しないわけよ」と一蹴した。
はあ?!?あなたたちが「とってる」人ってどれだけ能動的に番組を見てるんですか?デモグラ見たら全部田舎なんじゃないですか?!?
今私の周りで人気の番組といえばアマゾンプライムのバチェラージャパン。それか、みんなNetflixかHuluの海外ドラマを話題にしてる。
でも彼らが余裕なのは事実なんだ。
だって、東京大阪以外のほぼ全部はテレビが最強。毎週楽しみに録画してる。
それに広報の人たちは、やっぱりなんだかんだテレビでの露出が大きい。私だってテレビでドキュメンタリー30分やNHKおはよう日本5分出てから流れが変わった。
けど。今週はもうそろそろ本当にテレビがやばいんじゃないかと思って来た。
facebookは本気でテレビを取りに来てる。
みんなで見て楽しむ、という体験を絶対に取りに来てる。
インスタグラムが動画を1時間にしてyoutubeに対抗したのはもちろん、
クイズ番組も視聴者と一緒にできて、賞金まで出せるようになった。
J-leagueサッカーもライブで見れるようになった。
ちなみにこの変化、この1ヶ月の発表。恐ろしいよね。
つまり、視聴者と放送局の直接がコミュニティとなり相互方向のコミュニケーションが取れるのが普通になっている。
最近印象に残った言葉で、「企業の一番の変化は、「変わりたくない」という時に起こる」というのがある。曰く、「このままじゃ潰れる、やばい」と思った時に一番のイノベーションをする、とのことだ。
とすると、日本のTV局はまだ変わりたいとあんまり思ってないんかもしれない。
やばいよ。10年後20年後、制作会社が全部オンラインの方に移ったら、どうするんだろう。
今私たちがもうCDプレーヤーを家に置かないように、オンラインにつながらないテレビを置く人が減るのは、目に見えてる。
ちなみに私は、昔のドラマ見るのは好きで、去年は「東京ラブストーリー」を見ていた。織田裕二若い!!とか、ここ恵比寿だ!!とか盛り上がるのはとっても楽しい。
その時はいい商品を作っていればよかた。でも今は、完璧なストーリーよりも、視聴者と一緒に作るコンテンツが求められてる。
芸能人がオンラインに移り始めていて、事務所が管理できなくなるのも時間の問題。
私たちは「最後のテレビ世代」となるのか、それとも日本のテレビはここからまた発展するのか。視聴者というコミュニティを本当に活性化できるのか。
朝の目覚ましがわりにつけるニュース以外全然つかわないリモコンを前に、今、考えています。
コミュニティに関してのコンサルティング、講演、研修、執筆などお仕事のご依頼はこちらからどうぞ。
旅仲間が欲しい、旅を身近にしたい、ランチを食べながら旅したい? → NPO LunchTrip ウェブサイトへどうぞ。
自分の名前でハッピーに生きたい? 旅しながら生活したい?松澤亜美の生き方が知りたい? → オンラインサロンへどうぞ。