5分前、東京ビッグサイトの冴えないカフェでカプチーノを買った理由はただ一つ。
いち早く座ってMacBookAirを開いてこの気持ちを書き留めたかったから。
だってね、憧れのシトウレイさんにお会いできた!しかもお話しできた!いえい!!!★
シトウさんはStyle from Tokyoというブログのライターで、原宿ストリート写真を毎日撮り、英語で発信している。同じく「日本のアパレルを外に伝える仕事をしたい!」という思いを持っていた私にとって、シトウサンは憧れの存在でした。
それではセミナーの内容を、ところどころ感想を交えながら書いていきます。
Date: Thurs. Jan 26th
Title「時代を切り取る〜ストリートの目線から〜」
Speaker:Style from Tokyoフォトグラファー シトウレイさん
Interviewer:繊研新聞 青木編集者
Place: International Fashion Festival at東京ビッグサイト
★シトウレイさんについて
2008年から原宿に立ち、写真を撮り続けるシトウさん。
毎日1-2枚と聞くと少ないけれど、この4年で撮影した枚数合計は4872枚!一般的に雑誌スナップはトレンドを来ている人を選んで撮ることが多い。でもシトウさんがシャッターを切る基準は「量より質」。自分視点の“おしゃれな人”や“とんがった人”を撮るようにしているという。現在Style from Tokyoは月刊20万PVを得ており、その読者はアメリカに始まり、日本、シンガポールなど。
最近はストリートスナップの撮影以外にもお仕事の幅を広げているそう。毎日おしゃれな方にインタビューをしている間に、お勧めの美容院や古着屋がたくさんメモにたまっており、それが今マーケットリサーチの仕事に繋がっているそうです。
★最近の東京ストリートファッションについて
元来他の都市に比べて情報発信元が身近で、ボトムアップ傾向が強い東京。
最近はそれがより強まっていることを実感するそう。オートクチュール、コレクション、モデル、エディター、ショップ店員、読者モデル、そしてブロガー。
2.元々東京ファッションの強みである「ごちゃまぜ」感が街を越えてきていると分析。渋谷のモードギャルが原宿にハズしアイテムを求めにやってくるのはもちろん、秋葉と原宿のファッション×アニメコラボなんかも珍しくなくなったとのこと。
★国内外のコレクションにいく理由
「私は東京ストリートが一番だと思っているけども、ハイファッションからストリートまで見て、国内外も全部みて、その上で改めて“東京のストリートが一番”といいたいんです。」
この言葉に感銘を受けました。良いものを良い!といいきるには、俯瞰した目線が大事。
私もアパレル生産の面で日本の服、海外の服が作られるのをみてきたからとても共感した。
★東京ストリートに「とんがってるひと」が減った訳
「おしゃれな日本人だけれど、最近はとんがった人が減ってきている。以前は一日に3-4枚撮影していたのが、最近は1-2枚になったのがその証拠。
例えば、この服に合わせる白いニットがほしいと思ったとき、昔は何件もハシゴしたり古着屋で世界に一つを探したりしたが、今は「思っていた白と多少違うけど、まぁ安可愛だしいいか!」とファストファッション(以下FF)に落ち着いてしまう。」
確かに、私自身こだわるものはこだわり続ける。でも、FFで済ますものもある。
きっとトレンドを押さえられてある程度可愛いFFの便利さが、歩き回り探して高いお金を払う苦労に勝ってしまうことでユニークさを失っていくのだと思う。
★シトウさんの思い
そんな日本人に上から「ねぇもっとおしゃれがんばれよ!」なんて言っても無駄。
その代わり、「おしゃれが楽しくて仕方ない!こんなの見つけちゃったよー可愛いでしょ」そういって発信し続けたほうが、周りも影響され興味を持ちはじめ、新しいものを探し始め、凝り始める。そんな流れを作っていきたいんです、と笑顔で締めの言葉を飾った。
●感想
シトウさんは実は同じ大学学部の先輩。可愛くて話し方はとてもソフトだけど、「東京ファッションが大好き!」という熱い思いを感じました。毎日ストリートに立ってきたという行動力や継続性にも頭が下がります。個人的にお話させていただいた時も笑顔でこのBlogを応援してくれる、といってくれて、余計にファンになりました☆いつか、一緒に仕事がしたいな^^なんて思ってみたり。
”ファッションを伝えていくには、自分自身がファッションを楽しむこと。” そんな当たり前のことを、再確認させてくれました。