会社の社内報で、若手が企画立てて行うコーナーがあります。
担当チームになったので、おもいっきり私好みの企画にしちゃいました。
題して、”ミシンと衣服のおしゃれ関係”!
ミシンの会社でアパレル業界の生産工程にはがっちり関わっているけど、
業界下流工程の「販売」は?
自分が実際買うとき、どこみてる?
そんな思いを込めて。
で、事前投票でおしゃれな人を投票してもらい、その人たちに代表として意見をもらうことにしました。
スナップやインタビューもいれ、かなり私好みにさせていただいてますw
面白いなぁと思うのは、
やはりおしゃれな人は、自分なりのファッション哲学やストーリーをもっていること。
アパレルが好きなので少し関連するこの会社にした、という方々もいて、
毎回インタビューでは話が盛り上がってます。
いつも綺麗なパステルカラーのシャツとニットをうまく組み合わせてる40代のIさんは
昔メンズクラブのスナップに何度も載っていたことが発覚!
大学生の頃はアイビー、プレッピー、フレンチカジュアル、ブリティッシュ何でも着こなし、
“流行は自分たちで作る”と考えていたほどのお洒落好き。
また、CAMPSというセレクトショップでも勤務経験があるとか。話が出てくる出てくる!
CAMPS????
と思って近くの50代お姉さまに聞いてみると、「知ってるー!おしゃれー!」とのこと。
その昔ポパイ全盛期、BEAMS, SHIPSが出始めの頃に三大セレクトショップと言われたそうです。
その後にUNITED ARROWSが出来たというから、さきがけかな。
調べてみると、確かに80年代にはアメリカ系、欧米系の男の子向けセレクトショップとしてかなりの人気だったことがわかりました。
「本当はただの専門店で買うのが一番いい。
でも、セレクトショップは既にその店長の観点でセンスがいいものが揃っているから好き。」
そういう彼の顔は、仕事の話をするときよりもさらにニヒルな顔になっていましたw
セレクトショップと名乗る店が現れたのが1963年だから、
80年代のセレクトショップブームは創成期とはいえないかな。
セレクトショップについては、この伊藤忠のページが詳しいので引用;
“ブランド全盛の中での”目利き”の価値 (1980年代〜バブル期)
DCブランドの拡大に加え、ルイヴィトンなどのインポートブランドがブームとなり、それらを身につけることが当たり前になりつつあった。
インターナショナルビームスやシップスもアメカジだけではなく、ヨーロッパのブランドも取り入れ始めていた。
そこで扱われていたのはブランドブームに乗っかった有名ブランドではなく、個性が光る、人とは違うスタイルのためにセレクトされた半歩先を提案してくれるブランドであった。各ショップそれぞれの”目利き”によるセレクトこそがショップの価値であった。”
ほぉ、そのヨーロッパブランド取り入れたっていうのがCAMPSだったのね。
みんなと同じハイブランドを買うんじゃ嫌だ、ちょっと違ったお洒落がいい。
ハイファッションをつけられるほどお金持ちになった日本が次のステージに行く段階だったのかな、と思います。
それを満たしてくれる存在がセレクトショップ。
セレクトショップという言葉
それは今も変わらないんじゃないかなー
ちなみに今日、Iさんに
「CAMPSのリンク、ないんですけどーっ」とぼやいたところ、
あのニヒルな笑み。
「フレンチっぽさがなくなってブリティッシュになって、人気がなくなったんだよ」
そういうIさんと、ピンクシャツにカーキのネクタイのフレンチスタイルに包まれてました。