“Hustlers” at Roppongi TOHO cinemas
絶対これあみ好きだから!と言われて映画のプレミア試写会にお呼びいただき、TOHOシネマズ六本木で映画”ハスラーズ”を見てきました。
NYウォール街の裕福な顧客から大金を奪う計画を立てたストリッパーを取材した内容。
わたしは映画見ながら、去年10月にいったNYのウォール街や、今月ラスベガスで行ったばかりのストリッパーショーを思いだしてた。
ストリッパー達の裏側って考えたことなかったけど、普段は普通の女性たち。子供のために生活に悩む姿が、アジア系女優コンスタンス・ウーとヒスパニック代表のジェニファーロペスという主人公の目線で描かれてるのがすごく良かった。アメリカの映画ではアジア系もヒスパニックも少数派で、なかなかいつもは主役になり得なかった人たち。こういう少数派が主役の映画がヒットするのは、オバマが大統領になった事くらい大きな事なんじゃないか、とわたしは思う。
ちなみに主人公のコンスタンス・ウーは去年Crazy Richという映画の主役。
あの時も「初めてアジア人が脇役じゃなくて主役になった」と米国に住むアジア人はみんな歓喜していました。そして、興行成績もよく大ヒット。
それが今回のキャスティングにももし影響してるのだったら、やっぱりマイノリティが世の中の真ん中に出していくには、「売れる」「市場になる」と認識されることが大事なんだなと思います。
ちなみに、この映画のテーマは”シスターフッド”、つまり女同士の友情や姉妹のような関係テーマらしい。
わたし自身、女子中高で育ったが故に女性に囲まれる状況には慣れてるみたい。ランチトリップクルーも東京は女だらけだし、ブログも女性対象になっちゃうんだよね、無意識に。
でもきっと心が通じあった友人とは性別関係なく、何年会ってなくてもずっと深いところで繋がるはずって高校生の時みたいに信じてる。歳をとって日々の価値観が合わなくなっていくことがあっても、ベースのところでお互いに大事に思ってて信頼してたらそれは変わらない、て。そうでしょ?思い出させてくれる映画だった。
もっとウォール・ストリートの内容を掘るのかと思ったらそのシーンはあまりなくて、どちらかというと大きく「お金を稼いで社会をめちゃめちゃにした悪いやつ」みたいに金融業界のことを言ってるのだけは少し気になったけれど、
これはリアルな話。きっとストリッパーたちからは金融街の男性たちの詳細よりも、彼らの作った”景気”ってやつに生活が怒りの方が大きかったんだろうな。
事前に見た映像から、イケイケのアメリカンドリーム、ドキドキ大成功!て感じの単純な話なのかと思ったら、そんなことない。
実話なので社会派の部分もあり、でもイケイケもあり、思わず泣いちゃったシーンも。そこまで綺麗事だけじゃないのがリアルでよかった。
そんな思いで六本木の夜を見上げる試写会の夜でした。