先週、Facebookでのコミュニティマネージャーのお仕事を終えました。
たった1年でしたが半分「中の人」として経験したことを個人の観点からお話します。こちら、全くもって個人の感想です。
途中正社員にならないかも誘っていただき、他にも大好きなクライアントがいて契約してますし、その他やりたいことや諸事情があり叶わなかったのですが、なんども「魅力的かも」と思ってしまったのはこのカルチャーがあったからです。
Community Partnership チームの一員として働いてみて仕事内容的にも学ぶことはたくさんあったのですが、私はコミュニティマネージャーの仕事はたくさんみているので、仕事自体に脳天ぶっ飛ぶほどの驚きはそこまでありませんでした。学びはたくさんあったけれどね。
ただコミュニティリーダーや仕事のカルチャーはぶっ飛ぶくらいの驚きがありました。
完全に個人の見解ですが、この1年間感じたものを言語化してみます。
少数精鋭で社員を信じ、最高の待遇を与えて最高の結果を求める
基本的に、仕事量に対してヘッドカウント(人数)はとても少ない。
参考に私のチームは日本で私だけ、むしろ日本のように小さいオフィスは私だけ。
他はほぼみんなシンガポール・アメリカ本社・ロンドン・ブラジルのような巨大なオフィスにしか人がいなかった。そこから各国に出張に行くスタイル。
仕事量に対して絶対的に人が少ない状況なので皆がオーバーワークなので、必然的に優先度をすごく絞って仕事を行うことが求められる。
社員を信じるちからがすごい
在職中はシンガポール2回、アメリカ2回、ロンドン1回、ドイツ1回と計6回も海外出張をしました。
チームによるけれど、普通の正社員の人よりも出張してるんじゃないかっていうくらい。
去年末から今年頭は特に出張が続いて自分がどのタイムゾーンにいるのかわからなくなったこともありました。起きて、「あれ今どこだっけ」みたいな感じw
また私はアジアで二人しかいないプログラム、もちろん日本は一人で、かつ週半分ということで完全リモートの働き方でした。
オフィスに来る時間も決まってない、どこでもよいから働く時間の管理を自分でする。
フリーランスのコミュニティコンサルもあるし、取材もあるし、自分が代表理事を務めるNPOもあるし、という私には本当に働きやすかった。
ただし、家でもOKというのは朝7時とか8時とか、夜は11時とかからのミーティングもあるからです。
夜オフィスに人はいないけれど、それはみんな家から仕事してるからで。
信頼関係を作って、結果を残せばよかった。全く監視されてる感じがなくて、めっちゃ信じられていて、とても働きやすかったです。
とにかくMove fast、失敗したら取り壊してすぐ次へ突き進む、省みすぎてゆっくりする時間はない
世界中からコミュニティリーダーを集めてEducationしたりお互いに学ぶ場を作るオフラインイベントを、この一年何度もやりました。私もベルリン・シンガポール・そしてアメリカ本社でその仕事に従事しました。
小さいロジスティック的な反省点がいくつかあったのですが、終了後はCelebration(祝い)が中心。日本だったらこれ、まずくない!?と思うようなことも、座ってじっくり問題として捉えるということはあまりなく。
もちろんキーになる大事なことは反省を生かして次に行くのですが、基本的にはGOGOGOGOでポジティブに話が進んでいきます。
起こったことをゆっくり整理してる場合じゃない。情報の洪水は当たり前
まず去年9月、最初に驚いたのがこれ。
現代の連絡手段はメール・社内チャット(Workplace, slack chatworkなど)と社外メッセ・そしてプライベートなラインなどで混戦なのが当たり前。
社内イントラでWorkolace使ってるんだけれど、関連グループの数が半端ない。
その量がもうすごくて、それをみてるだけで1日あっという間に時間経つ。
すごいスピードでビジネスが進んでいる中、1日以上置いていると、基本的に自分が遅れてしまう。
大量の中から、自分に必要な情報を瞬時に選んで返信する強さを身につけたように思います。
大事に扱われてる、と思うと人は会社やチームメイトに優しくなる
オフィスのすばらしさは以前本社に行った時にかきましたが、少なくても私が行った世界本社・SG・ドイツ・イギリス・シアトルで下記のようでした。
・生理用品・ホッカイロ・絆創膏・爪切り・ボディクリーム・静電気スプレー・歯ブラシ・歯間ブラシ・マウスウォッシュ・電池・文房具系
・雨の日は傘をそのまま持って帰っていい
・社員はビジネスクラス(チームによる。正社員ではない私は遠慮してたんですが最後だけ英国出張ビジネスクラス乗せてもらいました、ほんと全然違って最高)
・電話は世界共通で使えるものを支給
こうやって社員が大事にされてるとわかると、お互いのイライラから起こるいざこざみたいなものもまずないし、それに会社に対して恩返ししようという気持ちになる。
実際私が出会った人で「嫌な人」を思い出そうとしたんですが、全然いませんでした。
ただし誰も10年など長期在職しないことが大前提
これは日本の会社でもITなら大体そうだと思うのですが、お金をかけられたら長くいないといけない、と日本人は考えると思うのですが。
外資ITは在職して半年くらいではすぐに結果を出す人を雇いお金をかけます。
日本企業のおように、10年後の投資、などはまずないです。
実際平均在職期間なん年くらいなのかな・・・GAFAの中では長いそうです。
「前例から学べ」<「ゼロイチでやってみよう」
絶対に絶対にこれ、前例あるよね?
他の部署でこれやってるよね?
なんか被ってるよね???
と何度も思ったことか。これ、日本人だったら絶対おもいます。ジャパンオフィスでも
でも、みなさん、自分で思いついたアイデアに対して
「それもうやってるから」「前うまくいかなかったから、意味ないから」といわれたらモチベーション下がりませんか?私は下がります。
前例よりも、ゼロイチでやってみた方が、結果的にモチベが上がって、結果的に良い結果が出る、ということを経営陣が意識、してるのかも????
永遠のティーンエージャー文化!Eternal Teenage culture!
マークザッカーバーグ氏が大学生の時に作った話はあまりにも有名。その当時のままというわけではないですが、オフィス内にはたくさんのポスターが貼ってあって、カラフルな家具がたくさん。
まるでアメリカの大学生が初めて一人暮らしする大学の寮で、ポスターを並べてるような感じです。
他のITの会社、例えばアマゾンやピンタレストとかに比べても、かなり派手。
この「いつまでも若い、Forever Young」 なオフィスが、まさにカルチャーを示してるなと思いました。
以上、他にもたくさんあるけれど、私個人が中にいて学んだカルチャーや仕事の仕方でした。
もちろん、だからこそ起こるいろんな弊害があるのも事実で、日本企業の確認していく姿が正しいと思うこともたくさんありました。(ジャパンオフィスで友人とは何度もこれがネタになってました)
ただ私にはこの働き方や考え方が合った。
こんな素晴らしいカルチャーに毎日触れられないのかと思うと、正直とてもさみしいですし、自分の選択はあっていたのか不安がないのかと言ったら嘘になります。
だから選んだ道を正解にしていけるようにするのみ。
えいえいおー!!