こんにちは。コミュニティコンサルタント・NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。
今日は、メディアのファンマーケティングの話。
以前東京カレンダー(以下東カレ)のファン戦略がすごい、と書いたところ、なんと役員の方に探し当てていただき直接メールいただきました。そして、今回なんと港区パーティにご招待いただきました。スポンサー記事ではございませんが、折角なので学びをシェアします。
驚異の3部作
当日朝タクシー運転手さんが「今日は港区マラソンなんですよね」と言っていたのですが、まさかこれがあの出版社主催とは思わないよね。
しかも、今回は港区役所のオファーだったそうで、面白い(笑)。ノリのいい区役所だね!
さらに「港区おじさん・THE MOVIE」という、当日限定の映画も映画館で行われたそうです。Youtube 1分動画から始まったのが、映画にまでなってしまうってほんとすごいな。
そんなわけで、港区マラソン→映画→ファンミーティングと一日参加するとなんと2万円。かかるそう。ひええええ
ちなみに当日朝から夕方まで、
LunchTripのオールクルーミーティングだったので、夜から向かいました。
ファンミーティング
で、私が ご招待いただいたのは一番最後のファンミーティングというパーティです。
思った以上に盛り上がりが凄かった。場所は東京タワーの麓。
まずレッドカーペットで出演者登場。
関係図を出して、大画面で盛り上げて(いちいち紹介言葉が面白い)、面白いシーンを流してからレッドカーペットを歩かせて、一人一人キャーキャーすごい!圧倒されました。
挨拶・乾杯
ここまでにファミリーが広がっているのかというほど登場人物が多かった。
出演者がテーブルを回っておしゃべり。
10名?ごとに分かれたテーブルにそれぞれ出演者が2名ずつくらい回ってくる。写真を撮って自由に話す。
私もちゃっかり主人公の船田さん(港区おじさん代表)やヒロインゆみちゃんとも2ショットいただきました。ラッキー♪
近くで見ると本当にみなさま美男美女でした。当たり前か!
それはトウカレがディズニーほどにブランディングをしているということであり、すごい!そしていたる所で出演者たちが「前回もいらっしゃいましたよね!」と言っていて、それも距離の近さを表してた。
正直言って、この俳優さんたちは他でとにかく有名!という方はいない、と思います(あまり芸能に詳しくないので失礼でしたらごめんなさい)。
だから、映画の初日挨拶のファンが「坂口健太郎くんのファンだから行くー」(あくまで例ね)と言うのとは違う。
ちなみにこのセクションが一番長くて、約2時間半くらいかな? 正直そこまでのコアファンじゃない私には長いーと思うほどでしたが、ファンにとっては長ければ長いほうがいいよね。ヨダレジュルジュルものだと思います。
参加者はどんな方?!
予想以上に女性の多いこと!!7ー8割くらいかなあ。やはり主役が「おじさん」だからかしら。半々を想定していたので驚いた。
私の予想は「港区女子ワナビー」が多いではと思っていたのですが、近くもあり遠くもあり。
正直予想以上に年齢層は幅広く、20代3割、30代4割、40代3割という感じでした(感覚値)。
そして、当たり前ですが圧倒的なファンだった。
私はゲスト(スポンサーやインフルエンサー?なのかな)テーブルにいたのであまり話しかけられなかったのですが、お手洗いや客席に入り込んで少し聞いたところ
「友人にこの動画が面白いと聞いて見入っていた。誘われてきた」
「恐れ多すぎて主役2人とは写真が撮れない」
「あの人本当に港区おじさんなのかなー♡」
と言った感じでした。
ちなみにファッションでいうと、キラキラした港区女子で貴方も出演者か!?という方ももいれば、結婚式参加?という羽織の方も結構いました。(個人的にはあれダサいと思うけど・・・急に毒舌w)
動画は外注せずに全部社内にいる監督が作る
出版社だとウェブや動画コンテンツ作成の部分を
もはやもう従来の出版社というのが少し憚られるね。
監督ともお話できました。黒いジャケットが素敵で本当に南麻布のバーから出てきたような男性。
以前はコンデナスト社でデジタルをされていたそうです。
メディアの今後:直接読者の盛上りをさらに可視化
途中、にしつぐの鮨が振舞われ何皿もいただいてしまった私ですが、テーブルで隣だった方はまさにその会社の方でした。
今回はおそらくスポンサーなのでしょうか。目の前で出演者に狂乱している読者たちを見せるのは、こう言ったスポンサーの方にもとても効果があるだろうと思いました。
今後、メディアはこのように直接コア読者を見せて
最近だとハーバードレビューの元編集長である岩佐さんも、「代表読者」を何人も名指しできて、タイアップ先のところに連れて行ったことがある仰っていました。
サイボウズ式で有名なサイボウズも、ファンと一緒に「第二編集部」を作っていますね。
以前のファッション雑誌だと、「読者モデル」がそれに当たったのかもしれませんが、その頃はまだ彼女たちに薄謝でも支払いをしていたと思います。
こういう風に一般のファンある人を可視化してスポンサーに見せるのは、大きな効果がある。ゲストテーブルはかなりの人が配置されていました。
スタッフは外部発注ではなく社員
出演者を各テーブルに回す役や、レッドカーペットの先行をさせる役目、基本的に社員またはライターの方が行なっているそうです。直接お客さんの顔を覚えるのにも意味があると思いました。
社員の方も皆それこそトウカレに出てきそうな風貌だったのが印象的でした。みなさんスーツがビシッと決まってる。
以上、短くまとめようと思ったら長くなってしまった。
ポイントは、やはり前回も書いたように「熱いコアユーザー・読者」をどう活性化させるか、ですね。
直接読者の盛り上がりを可視化させて、
・東カレの場合は新たな収益構造として
・最後に話したサイボウズ式第二編集部 などは企画・編集を一部任せる相手として
動いています。
今どんどん「記者・編集者」ー「読者」と言うだけの構造ではなくて、こう言った真ん中のコアユーザーの存在を大事にすると言うメディアが増え、お話が有ります。
と言うわけで今日はここら辺で!
港区の皆様、お疲れ様でした。平和な渋谷区民より。
最後にこの日私が一番港区女子ぶってとった写真を載せておくわ。要らないと思うけれど、念のためよ念のため!
後ろのテーブルが、出演者が回ってくるテーブルだよ!