前回の若旅プレゼンを書きながら、旅をしてきて、伝えたい事について考えた。
いつもLunchTrip GUIDE(プレゼンター)に、明確なメッセージを出して下さいとお願いしているのですが、結構ヒトコトでまとめるのは難しいと思うのです。
若★旅では旅をする事の良さを伝えるのが目的ですが、
その言葉を突き詰めていくと、「旅/旅行」や「旅人/旅行者」といった語感の違いにも気づきます。
今回のラオス旅行の中で出会った薬剤師の日本人男性(29)は、こういっていました。
「旅と、旅行は全然違うよ。パックツアーに行って来た子が旅して来たーって言うのを聞くと、”違うだろ!”とつっこみたくなる。」
わたしはといえば、今まで明確に旅と旅行を分けては考えていなかった。
言われてみれば、”旅”といった方が自由にスケジュールを変更できるような心と時間の余裕がある気がします。
旅行は、全体の日程まで決められているような、パッケージ旅行を示すような気もする。
具体的にいうと・・・9月の私のラオス滞在は、仕事でもあり、旅でもありました。
取材先の学校。 |
ゲストハウス。 二階のベランダがみえる部屋。綺麗! |
目的がはっきりしていてそれがお金になるという点では仕事ですが、訪問方法も、滞在期間も自身で決めた、ゲストハウスに宿泊という点では”旅”でした。
仕事が終わった日には旅人たちと混ざって食事し、次の日はそこで出会った日本人、韓国人達で滝まで日帰り旅もしました。
日本人韓国人ごちゃまぜで仲良しに! |
華厳の滝 並の迫力! |
滞在最終日、わたしは、飛行機でラオス入りしたことを後悔していました。
飛行機だとバンコクと目的地ルアンパバーンまで直行直帰。当然ながら帰りの時間も決まっています。(右図、青線)
バス等で自由に動ければビエンチャンという別のラオスの都市を通ったり、タイのチェンマイまで遠回りして帰る事も出来たかなって。(右図の赤線)
実は最初赤線でバンコクから電車で行こうとしたのですが、首都ビエンチャンなら12時間の夜行で着くにしても、その先のルアンブラバーンに訪問先があったので飛行機で直行にしてしまったのです。
タイ在住のビジネスマン複数は皆、「もちろん飛行機で行くしょう」という反応でしたが、わたしは遠回り自体が楽しいと思うのです。
遠回りして、なるべく現地のモノ・ヒト・コトに触れる時間を増やせば増やす程、”旅”に近づくというのが私の考えです。というか、私の理想。
恐らく多様化の時代になった今、昔程パックツアーというのも減って来ているのかなと思います。
手軽に行く為にパックになっているツアーはあるかもしれないのですが、
それにもオプショナルで現地に触れる時間を増やす事も出来る。
だから、その垣根は減って来ているのかもしれない。
旅/旅行の言葉の違いについて、皆さんはどう思いますか?
最後に、ルアンパブラーンの一番高いにある山にあるお寺、プーシーから見た朝日。
朝6時。ゆっくりと日が昇って、第二の都市といっていいのかわからない田舎都市ルアンパブラーンを照らしていきます。
耳を澄ますと、鳥のちゅんちゅんというさえずりの更に奥に、
見渡す限りの土地から、本当にあちらこちらから、鶏のコケコッコーが小さく響き渡ってるのです。
こんなに多くの鶏の声、聞いた事ないよ!というくらい。
でも嫌な声じゃなくて、むしろ朝を迎えた事を祝福しているようにも聞こえました。
この風景を見ていたら、
”日頃の行いを反省して、より良い人間になろう。世界中どこにいっても思いやりを忘れない、きちんとした人になろう”
という気持ちになりました。
あの時の気持ちを忘れないように、この写真をiphone待受けにしています。
旅をしていて出会うこういう風景や人の良さを、高校生達、後輩達に伝えていきたいな。