こんにちは。コミュニティコンサルタント 兼 トラベルコラムニスト 兼 NPO法人LunchTrip共同代表の松澤亜美です。今日はお仕事ではなく、週末のお話。
土曜日、留学していたオレゴン大学の同窓会に行って来ました。交換留学でオレゴンに行ってからかなりの月日が流れた・・・!OMG!
日本での同窓会を開催していることはかろうじて知っていたけれど、初参加。 ウェブサイトに写真がないことや、如水会館ということから、正直「年配の人が多いんじゃないかな」と懸念していたところもあったんですが、行ってみたら現役学生も新卒世代も少数ながら参加していて、とても楽しかった。
(写真🔽現役オレゴン大学の学生たち、インターンで日本に来てるんだって)
(写真🔽子供から70代まで。男性が多かった。)
一般的な同窓会について
いわゆる正式な同窓会コミュニティってあまり所属してない。同じ学校を卒業したらって同じ考えを持っているわけではない。それに考えは変わる。学生時代は仲良しだった友人同士が合わなくなるのは自然だと思ってる。刹那的でもあるけれど、人はそれぞれの方向に成長してるから。
旧友はずっと価値観があい大事にしあえたらラッキーだけれど、感覚や価値観が合わなければ無理してしょっちゅう会う必要もない、という考えなのです。
でも今回は、「オレゴン大学卒業生ってどんな人がいるんだろう」ということに単純に興味があり、当時の友達1人を誘って参加することにしました。
交換留学して今に繋がってること
というのも、私現地でイキがっていて笑、あまり日本人の友達を作らなかった。アメリカ人友達で周りを固めていた。ここら辺は、たった1年間しかなかったので、英語と文化習得という目的に向かってストイックだったということもありますね。
(英語習得については過去にレアジョブさんのWEBメディアに投稿しています)
それはそれは毎日ドラマチックで、当時無垢な私は本当に「これ映画にできそうだわ」と思っていた。笑
10年も経って振り返ってみれば、あの時の1年が、まさに人生に影響したことが大きい。
- 色々な外国人の友人とであう→「アメリカは最初の1国だわ」と思うようになり、新卒は海外出張の多い会社を選ぶ
- ダイバーシティ教育を学ぶ →LunchTripにつながる
- 日本人にお寿司パーティをする →LunchTripにつながる
- 新宿にある大学に通い、基本的に都市部で暮らしてきた経験から急にオレゴンという田舎へ→アウトドア・キャンプなどが好きになる
- 人を大げさに褒める・褒められる喜びを学ぶ
- 自分の能力に全然自信がなかったのに、「新しい友人を作り、自分でもホストするというパーティ振る舞いが人に比べて得意」というソフトスキルを見つける→コミュニティマネージャーや LunchTripに繋がる
- 既製品だけでなく、アートや手作りなものに興味を持つようになる
- 大きな会社よりも地元の小商いに貢献することに価値を感じる 例えば、ウォルマートに連れてって、と行ったら全員に拒否された(笑)代わりにローカルな店へ連れてってくれた
- 初めて政治に興味を持った
・・・などなどなど。
それまでの20年がひっくり返るくらい、濃い1年だった。
あの1年を全力で生きて来たから今の私があるし、当時の友達やホストファミリー、そして自分自身にもう一度感謝したい気持ちになりました。
派手な記憶もたくさんあるけれど、それよりも、6限の授業が難しすぎて全然わからなくて「私の存在って本当にちっぽけなんだな・・・」と涙ちょちょぎれながら一人でキャンパスを横断してた真っ暗な夜を思い出す。確か、難民支援教育の授業だったかな。
それまで家族からも愛され、中学から私立で不自由なく、まあある程度優等生に育ってきた私は、自分の未熟さや世界に及べる自分のパワーの少なさに呆然として、ポツポツとキャンパスを歩いて寮に帰った。私って小さい何もできない存在なんだ。という当たり前のことを気付かされた夜を、今でもたまによく思い出す。
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数え切れないほどの思い出があり、数え切れないほどの友人ができました。私をきっかけに日本に興味を持って、日本を訪れてくれた人も多くて、本当に嬉しい。
留学によって失ったものを考えてみたけれど…特に出てこない。当時の失恋は痛手でしたが、逆にそれ以外はないかも。行くと決めた時点で行かなかった場合のことをもう考えてなかったのかなと思います。
世界に散らばる日本人留学生は減っている
こんなに留学をお勧めしてるけれど、下記の通り、2004年から7年で3割減。理由は日本人のGDPが下がったとか内向き志向とか。まあ、英語を学ぶだけならば、オンラインなどいろんなことが可能になったしね!
若者の海外留学を取り巻く現状について(H29 文部科学省) データ古いけどこれしか見つからず。それにしても90年代はアメリカで日本人留学生が一番多かったのに、今は9位らしいよ。
それでも、あなたが留学したいと思っていたら
年齢問わず、するべき!
自分の成功体験を押し付けたくはないけれど、もし興味を持ってる人がいるなら強くお勧めしたい。語学だけではない。自分の今までの価値観と180%違うところで生活して学ぶことで、自身のアイデンティティをいい意味で疑うことになるし、新たなものを吸収できる。
スポンジは硬くなる前にどんどん吸わせた方がいいから、なるべく早く行くべき。
海外に行くにも選択肢が色々あるけれど、大学はアカデミックな体系立てて学べる場なので、やりたいことを効率的に学ぶには良い。
ただ今の私だったら、行って現地で学ぶよりも仕事して失敗しながら身に付けたいな。留学、海外就職、ワーホリ、旅、短期滞在・・いろんな形があるから、目的によって選ぶべきだけれど、どうせなら現地にどっぷり浸かれるものを、私はお勧めします。
30を超えてからの渡航だと、家族を連れて行くとか仕事を一度やめるとかいろんなハンデがついてくるけれど、それでも価値があると思う。
親に反対されていた
意外や意外?うちは結構厳しい家庭で、高校時代の留学は反対されて実現できませんでした。確か当時の理由は、卒業が1年遅れること、そして金銭的なことだった。留学後から父の友人に聞いたところ、「単に心配だから」というのも大きかったそうです。
なので、留学制度のある大学を選び、バイトで60万貯め、留学のための奨学金も作文と面接で、年間70万くらい獲得しました。大学生にとって100万円以上は大金。
交換留学で単位が認められても、結局ゼミに4年在籍しなくてはいけない(卒業が一年遅れる)学科でしたが、父に嘆願して許可してもらいました。
結果、私にとって交換留学をしたのは人生最良の選択の一つだった。本当に行ってよかった。
逆に言えば、厳しい親というバネがあったからこそ、手に入れて学ぼうとする気持ちも大きかったのかも。だから、留学に限らず一般化するなら、「やりたいと思ったことは多少の困難があろうとも突き通せ」かな。
さて、話を戻して同窓会。
オレゴン大学の卒業生での知り合いは一緒に行った友人以外にいなかったけれど、各分野で活躍してる人、まだオレゴンと強くつながりを持っている人、そして何より現役学生にあって話を聞けたのが、とてもよかった。
フレッシュな気持ちになったし、自分の中に持っていたアイデンティティと共通するコミュニティの人に会うのは、いいね。当時の友人は一緒に行った一人しかいなかったので、懐かしむというよりも新しい発見の多い同窓会でした。
公立だけれどすごくスポーツの強い大学だったのもあり、大学アイデンティティが強い!5万人入るスタジアムとかあったからね。アメリカの同窓会ネットワークと寄付金カルチャー、すごいなと改めて感じました。
友人に言われて、一度帰って緑のワンピース・黄色のカーディガンに着替えてきた(笑)
というわけで。
たまにはいいね、同窓会♪
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