友人夫婦たちの家事分担比率と「諦め」に驚く
前回書いたように、私の周りにはフルタイムで、好きで仕事をする女性が多い。
そんな中で、先日友達と集まった時に、共稼ぎでも家事分担は「妻:夫=9:1」という人が多くて驚いた。子供がいて専業主婦になっている人はまだしも、お互いフルタイムでもそうなのだ。
さらに驚くのは、お願いできない、と早々と諦めてること。皆頑張り屋だから自分でどうにかするけど、実は不満が小さく散り積もっていたりする。だから、女性が集まった時に愚痴が出る。
「うちの夫は爪切りの場所も知らない」
「買い物で頼めるのは水のボトルだけ。大きすぎ高すぎなものを買ったりするから頼めない」
「夫に頼める家事はお皿洗いだけ」
諦め→がんばる→愚痴が出てしまうと言うこの流れには、びっくりした。
私からしたら「言えばいいんじゃ!?」と思ったけれど、言ってもダメだと思ってしまうみたい。それに、彼は実際忙しそうだし、自分よりもお給料稼いでくれてるしとかの遠慮もあるのかな。
でも不満はちゃんと溜まっててどこかで爆発するパターンだから、爆発された男性からしたら、「え!早く言ってよー」とSansanのCM並みに驚くと思う。
なので今回の投稿は、早い段階で話し合えてる人ではなくて、言う機会がなかったり早めに諦めてて、無意識に不満を溜めてしまっている人向けです。
パートナーを家事チーム化するステップ
うちは一年以上同居してて、感覚としては5:5です。私が特に家事得意ではなく拘りがないからいくらでも頼めるし、お互い激務の時は助け合うからかな。
その後5日間の同じ友人たちのスレッドで、そういえばうちではこんな風にしているよ、とメッセしたら皆面白がってくれて、あっという間に変化があったので、まとめて共有します。
- やってる家事と割合をリストアップ(現状把握)
- 多くの人が「なんか家事たくさんやってる」と言いつつ書き出してない。いっぱいいっぱいになったらまずリスト化してみる。
- この時点でいきなり相手に送りつけないw
- 優先度をつけて家事自体を減らす
- 「必要以上の家事は趣味」といったら友達に名言と言われましたw 自己満家事はなるべく減らす
- 便利家電なども活用。
- リストを開示:ゆっくり少しずつ教える
- 相手にどんな家事があるかを少しずつでも伝える。蛇口の汚れから玄関のたたき掃除、お風呂の排水溝や窓のサッシ吹きまで・・・いわゆる「見えない家事」はたくさんある。何があるか一つ一つ教える
- 表にする、とか場所取りゲームにする、とかも良いと思うけれど、それだとあまりにも仕事っぽいし圧倒されそうなひとにはまずは「今日ここの掃除したんだよ、綺麗でしょ♬」からで良いと思う。そして好意的な反応を見せたら次は一緒にやる
- (ちなみに魔法の家事ノートという家事管理アプリもみつけた。これはカップル用カレンダーTimeTreeに連携できるのも良い。いきなりインストールしてほしいは難易度が高いかもしれないけれど、まずは一緒にアプリを見せてこんな家事もあるんだよ、と教えるのも良いかもしれない。私は初心者なのでいちいち「あ、これやらなきゃ」とアプリに教えてもらってる側です)
- 最初は二人で一緒に、楽しく簡単な家事をして、楽しい記憶にする。
- 私が最も得意なのはこれw
- 例えばうちの夫は、料理は全くしなかった。パスタ茹でるくらい。でも ただキャベツ切って混ぜるだけのサラダを「クリスサラダ」と名付けたら喜んで作ってた。それ以降、人に趣味を聞かれた時に「料理!」と元気よく言ってるのを見て、私はちょっと笑ってしまった(これはアメリカ人の、できることは堂々という気質も混ざっているのかも。日本人は謙遜して上手くなるまで趣味としても言わないので)
- 例えばうちは一緒にスーパーに行くのもデート、と呼びます。うちの夫にとっては外国のスーパーということになりますが、一人でも勿論いけるし、必要なものを買ってきてくれますよ
- 例えば排水溝やトイレ掃除を初めて頼む時も、グッズの場所と使い方教えて、やってもらったらこちらが喜びました、それ以降は気づいた方がやるスタイルに
- 家事してる方が楽しそうな方がいいので、だいたい歌いながら家事する
- 分担をお願いするときは、完璧を求めずゆっくりと
- 完璧がいいか、ずっとワンオペがいいか、自問してそれでも完璧がよければどうぞ
- 多少間違えたって、ずっと一人で家事するよりずっといい、と私は思います
ポイントは、パートナーを「全然違う部署に移動してきたチームメイト」と思うこと。
私は、自分が子供扱いされたら嫌だからしない。もともと能力ある人、ただ現時点では仕事内容を知らない、と言う態度で接するのが良いかと思います。
自分にとって慣れてることでも相手にとっては初めてのことも。逆も然り。部署移動してきた人にいきなり全部を任せたら失敗して当たり前。そう思えば、最初のスーパーの話のようなことにはならない。
友人3人に、5日間で起こった変化
・事例1 躊躇していたけれど、夫に初めて家事を頼んだ!
・事例2「これから、食洗機まで食器持っていってくれる?」とお願いしたら快諾してもらえた!
・事例3 夫に「ウタマロ洗剤でワイシャツの袖ぐちつけるの自分でやってもらえる?」とお願いしたら「あ、それやらなくていいよ」と言われた!→自己満だったことに気づいた
・事例4 やらなくていい家事を決めて減らした!
・事例5 自分が手伝えない分便利家電をプレゼントしてくれることになった!
ちなみに、便利家電は、スレッドでなんども話題になっていたホットクックでした。いいなあー!
前提条件として
・基本的な家事はできる
・ジェンダーロールによる決めつけが酷いわけじゃなく、単に知らない
・夫婦関係がいい
はあると思うけど、たった数日間でここまでの変化があったのは驚いたし嬉しかった!
孫の世代まで日本は変わらない?変えるのはこの世代だよ
このやり取りの最初の方で、
「(女性が家事をやるという)昭和世代の価値観は、孫の世代になるまで変わりそうにないね」「親世代の影響大きいからうちの夫は変わらなそう」という言葉が複数人の友人から出た。私はその言葉に驚いたし、熱くなった。
!?我らが諦めてどうするの?自分がそんなに嫌だと思ってることを、自分たちの子供にもやらせるの?
ここにも書いたけれど、私はよく海外の友人に「日本大好き!旅行行きたいー住みたい!あでも、女としては住みたくない。辛そうすぎる」と言われる。欧米に限らずシンガポールや台湾の人にも言われたことある。それくらい、日本女性の地位が低いことは有名。
別に私たちの世代は差別されてきた、とは私自身も思って来なかったけれど、電車では痴漢を受けて当たり前だったし、女が家事して当たり前だし、一家家系を預かっているからという理由で能力の差ではなくて男性のお給料が高い、と言うことが起きている。
私は、レディファーストというカルチャーが消えたとしても、人間同士が得意なこと同士で助けあえる社会が来るなら、断然そっちがいい。
奇しくもこの翌日、 2019年「ジェンダー・ギャップ指数」日本が110位から121位へ過去最低のニュースが出た。
私たちが諦めたら、何もかわらない。
変えるのは、まさに私たち。役人のおっさんでもなんでもなく、私たちが今すぐ、家庭からできる。
チーム化は仕事でも家庭でも役立つ
それも、別に夫と戦うんじゃなくて、今まで仕事してきたようなやり方で「チーム」になれば良いだけ。
書いてみて思ったけれど、実は上のステップ、LunchTripが去年アワード受賞して取材されたストーリーと、とても似ている。
あれもボランティアで全部抱えて突っ走ってパンクしそうだったファウンダーが、新しいクルーたちにどのように仕事を任せていってチーム化していったかと言う話。なんだか似てる。
仕事も家庭も、自分の仕事をワンオペじゃなくてチームする。
ちなみに私は、将来子供生まれたら、多分夫だけじゃなくてもっと周りの人とチーム化する予定。絶対一人じゃ回らないから!
もちろん、家事やっている方が自分で満足してたら問題ないんだけれどね。
ここで友人が書いてるように、「均等に近づける」のが目的ではなくて、「困った時に助け合える」ことを目的にできるチームが良い気がします。
そのためにはある程度の多能工になる必要があるね。
ジェンダーロールで無意識に諦めてしまい、苦しくなって愚痴を言いたくなってる友人がいたら、シェアしていただけたら嬉しいです!
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