今日Facebook Japanにてダイバーシティー(多様性)について学び、またディスカッションする機会があった。
ダイバーシティの要素は多岐にわたる。出身地/国、人種、性別、性的嗜好、未婚既婚、年齢、職歴、異文化経験など(網羅してません)。
LGBTQの社員さんが実体験を元にLGBTコミュニティの話をしてくれた時に、自分でも予想してないほど涙が出た。
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今日のトークの中でもあったのだが、日常生活の中で「あれその発言はおかしいな」と思った時は、本人へ伝えるのが一番だ。
でも、「ちょっと待って今の変」と言うことは、勇気がいる。
私自身、悪気なくただ無意識に当然のように言ってる人に対して、一瞬忠告するのをためらって流してしまうことがあった。
具体的には、こんな感じだ。
1)
友人Aが「最近引越し屋さんって外人多くて危ないよね」と自然にいう。そのあと「あ、白い外人じゃなくて肌がちょっとダークな感じの、南アジアの。盗難に遭いそうで怖く無い?」と付け加えた。
正直、グローバル企業だったら即クビのような発言だ。
なのに、その友人の言葉に圧倒されてしまって、「その発言はおかしいよ」の一言が言えなかった。
2)
出産直後の友人Bが、上司から「中国やシンガポールでも出産直後の女性はこんな働いてるらしいからあなたも頑張れ」と言う記事を送ってきてプレッシャーだった、という話をしたら、その場にいた前述友人Aは「その二国は後進国なんだから参考にならないじゃんね」という発言をした。
唖然とした。「いや、女性の働き方は日本の方がずっと後進国なんだよ」と流石にこの時は突っ込んだ。
でも大元の「後進国って・・・」と言うところは、突っ込めなかった。
その友人Aを補足すると超しっかり者・自分で事業立上げ・海外旅行多い・古い業界・誰にでも優しい・一人一人の外国人友人にはとても優しい。
なので彼女の所属する古い業界で、当たり前のようにそう言う雰囲気があるのだと思う。
3)
仲間同士で飲んでる時、女友達が男の子に「もしかしてこっち(手元に口を当てる仕草)?ちょっと話し方がゲイっぽい。やだー」と言う。
私も、合わせて一緒に笑った。
ほんとは別にゲイでっぽいから嫌なんてないのにな、と思いながらも。その瞬間の楽しい雰囲気を崩したく無い気持ちが0.3秒で優って、「流した」。
もしかしたら、本当にLGBTQで、悩んでるかもしれないのに。
4)
男友達が、「俺、母親に、最悪黒人でもいいから早く結婚してと言われたんだよねー」と笑っていた。
私は凍りついた。
軽く「黒人女性に失礼!」くらいは言ったかもしれない。でもそれ以上深く追求できなった。
この発言は4年ほど前だが、強烈に覚えている。
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若い頃は血気盛んだったのに、最近はこう言うちょっとした違和感をスルーするのに慣れてしまっていたのかもしれない。
相手が関係性が薄い人ならまだいいのに、登場するのは基本仲の良い友人。そして、複数人でいる時だ。
空気を読まない私でさえも、「一言だけじゃ伝わらないだろうから」と指摘すること自体を諦め、説明が長くなるよりは楽しい空気を壊してしまうのは嫌だと言う一瞬の判断を、なんどもしてしまってる。
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でも今回書いていて思った。私は、その場で当人たちに言えなかったことを今でも後悔している。
ランチトリップと言う異文化理解、多文化共生を目的としたコミュニティ(2016年からは認定NPO)を10年間運営しているのに、友人にも指摘できないなんて、情けない。
そして、私がスルーしていたら、一生気付かずに同じ発言をして、誰かを傷つけるだろう。
だから、次はその場で言ってみよう。
まずは、人間関係がきちんとできてる友人から、「それ、おかしいよ」って。
人間否定をするのではなくて、発言や行動だけをうまく指摘してみよう。
私自身も知らないこと間違えることがあるけども、指摘されて直していくような人間でいたい。
こう言うこと、スルーし合わないではっきり伝えることが、世の中全体のダイバーシティの許容性を上げていきますように。