私の最大強みであり弱みは、思考が散らかってること。
小学五年生の時、忘れ物はクラス1レベルだった。自分で言うけど勉強もできて生活態度も良くて友達も多かった。でも忘れ物だけ減らなくて先生にも首を傾げられたのを覚えてる。
大学生の時、サークルの男子に「ほんとしっちゃかめっちゃかだな」とか「発言が意味不明」とか「とっちらかってる」とかよく揶揄された。
自分でも頭の中では繋がってるのに、なぜ自分が突飛に見えるのか、よくわからなくて、言い返すこともできなかった。
何か話すと繋がっていなくて「あみらしい」と笑われているように感じ、当時はそれがすごく嫌だった
中高一貫女子校から早稲田(共学)に行って、女は細かいサラダ配りとかができるのが当たり前、さらっとサポートできて可愛く振る舞える人になりたかったのに、私にはできなかった。
社会人になってすぐLunchTripをはじめ、3年目からブログを始め、当時は「何を目指してるのかわからない」と言われた。
でも今になって断言するけど、この性質があったからいろんなものが発展して、今の自分がある。
多分私はこの性質がなかったら、ブロガーとして海外に10カ国以上特別待遇で行ってないし、
LunchTripを始めてないし、大使館とたくさんコラボしたり、日本各地や海外でLunchTripしたりないし
コミュニティマネージャーという仕事にも出会ってないし、
シリコンバレーのFBやPinteste本社へよく出張して世界中の同僚と働いたりしてない。
コミュニティづくりでいち早く独立できたのも、講座できたのも、たくさんの媒体で連載したのも
なんならシリコンバレーのエンジニアである夫と出会ったのも
こうやってワーケーションしながら働けてるのも
次のやりたいことに向かって動けてるのも
この性質があって、不注意だけど向こう見ずに好奇心から行動して、結果ものすごくたくさんの素敵な人に出会ったからだと断言できる。
診断したことはないけれど多分私はADHDと言う多動性・注意欠陥の発達障害気味だし、別にそれで良いと思っている。
面白いことに、大学一年生の時に教育学部で発達障害全般について勉強してたものの、当時は自分がそれに当てはまるなんて思わなかった。
でも数年前、ADHDの本を漁るように読んで、「私はこれに近い」と確信した。
発達障害って傾斜。グラデーションだから。何かしら、誰でも少しずつこういうのある。薄く出るか、濃く出るかは人しだい。性格が様々なように、脳みそも様々だからね。
ちなみに当時そういう言葉を言ってきた友人はいわゆる世間的に認められる仕事(銀行員)、についているようだった。出世のために早く結婚する、とい言っててほんとにそうしてた。
けれど自分が持っているものを生かした結果、自分の立場や仕事を堂々と世間に言える。
なんにも後ろ盾がなくても、自分のできないことばかりを考えたり、仕事や世間からの目が怖いとか嫌だとか思うことは、もうない。
ちなみに、脳みその作りだから仕方ない、と諦めるだけじゃなくて色々と対策ができる。
私の場合、予定はなるべく細かくGoogle Calendarに入れるようにしている。予定だけじゃなくて、移動経路なども調べて10分前で通知が来るようにする。最近はApple Watchでも通知が来るので便利。
また、一人でコツコツが苦手だから、友人を巻き込むことで継続したりしている。
それでも、移動の時にはいつも夫が横で「Back upナビゲーター」をしてくれてるし、
出かけるときは、「あ!」と思って玄関や出先で部屋に戻ることが多いし、
友人や家族はいつも「あみの周りには忘れ物がつきものだから」と気をつけてくれるし、
忘れ物した時に店員さんが追って届けてくれる優しい日本社会だから成り立ってるのかもしれない。
ちなみにアメリカでは小学校からそういう発達障害がある人も当たり前らしく、夫に「私、ADHDの傾向があるかもしれない」というと、「今更気づいたの?僕は気づいてたよ。」と言われました(笑)。
なぜかと聞くと、「こういう好奇心が多くてエネルギーが人一倍高い人は、ADHD傾向あるもんだと思ってるから」とさらっと言われていました。
母には、小さいときはそんなことなくしっかりした子だった、わざわざ診断しなくて良いのでは(それによって不利なことが起こるのでは)、と言われるので、真逆の反応ですね。
私はもう診断されなくても自分で理解して対策できるので良いけれど、診断することで周りの理解も得て対策できて、楽になる人もいると思います。
周りに大迷惑をかけすぎないようにしながら、ちゃんと自分と周りがその特性を理解して認めて、対策をとっていくことが大事なのかなと思います。
ちなみに起業家はADHD多いんだよね。
ルーティンが苦手で、Out of Box(既存の箱から飛び出すような)奇想天外なことが大好きだからね!
何が言いたいかというと
私みたいに多動で注意力散漫で、思考がとっちらかっていて、自己否定感に苛まれる発達障害の人って多くいると思うけど、否定されてる側の反対側の資質を活かせれば、うまくいくこともあるよ!ということ。
そして、そのための助けは、意外と世間にいっぱいあるよ!と言うこと。
もちろん私自身が発達途上で、ビジネス上何も完成形ではない。発達途上すぎる。
今も毎日仕事でもっと集中したい、前に進みたいのに、ともがいております。
でもそれは自分の特性を無理に直そう、と思うのとは別の話で。
むしろ私の持っていない特性の人とコラボレーションしたり、一時的に雇用関係を結んだりして、目指したい社会をもっと目指していけたらと思っています。
もし、表題のようなことで自己否定している若者がいたら、ぜひこちらシェアしていただけたら嬉しいです。
それぞれの個性をまず自分が認めて、資質を生かせる職場や環境を作れますように。
参考
もし自身のことではなくて子供の発達障害で悩んでいたら、まずはクローズド(非公開)のコミュニティに入ってみるのもオススメです。
Facebookでコミュニティマネージャー をしているときに知ったのですが、日本にはほんとに素晴らしい親の自助会があります。
京都嵐山 天龍寺より (とても空いてた。修学旅行生は3組くらいみいかな。)